桃李談話室
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桃李三月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2021/03/17(Wed) 08:26 No.2258   HomePage
題詠または当季雑詠

兼題T 啓蟄
兼題U 踏青
兼題V 受胎告知(不言題) 

3月16日(火) 投句開始
3月23日(火) 投句締切 翌日選句開始
3月31日 (水)  選句締切・披講

投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか
「返信ボタン」の左のホームのアイコンをクリックして下さい。



選句をお願いします 丹仙 - 2021/03/24(Wed) 18:02 No.2259   HomePage

投句一覧

投句者:白馬、素人、水、寿美子、万歩、素蘭、やんま、風子、実生、しゐ、春愁、英治、秋童子、翔河川、明子、丹仙

[1]:青き踏む抱えし憂ひ消ゆるまで
あおきふむかかえしうれいきゆるまで(踏青・青き踏む)

[2]:青き踏む鳥鳴き魚の影なして
あおきふむとりなきうおのかげなして(踏青・青き踏む)

[3]:仰ぎ見る八十路の霊峰青き踏む
あおぎみるやそじのれいほうあおきふむ(踏青・)

[4]:兄となる児の揚々と青き踏む
あにとなるこのようようとあおきふむ(踏青・青き踏む)

[5]:雨の中スキップする娘や青き踏む
あめのなかすきっぷするこやあおきふむ(踏青・)

[6]:奥津城にやはり来たりて青き踏む
おくつきにやはりきたりてあおきふむ(踏青・)

[7]:風かたき信玄棒道地虫出づ
かぜかたきしんげんぼうみちじむしいづ(啓蟄・地虫穴をいづ)

[8]:神さまは天に椿は地に徴す
かみさまはてんにつばきはちにちょうす(受胎告知(不言題)・椿)

[9]:啓蟄の明るい顔にすげ替えて
けいちつのあかるいかおにすげかえて(啓蟄・)

[10]:啓蟄の雲淡々と浮きゐたり
けいちつのくもあわあわとうきいたり(啓蟄・啓蟄)

[11]:啓蟄のトカゲが逃げる犬走り
けいちつのとかげがにげるいぬばしり(啓蟄・啓蟄)

[12]:啓蟄のひと日は部屋の模様替え
けいちつのひとびはへやのもようがえ(啓蟄・啓蟄)

[13]:啓蟄や院前りんと放棄波
けいちつやいんぜんりんとほうきなみ(啓蟄・)

[14]:啓蟄や巣籠もり解けて赤提灯
けいちつやすごもりとけてあかちょうちん(啓蟄・啓蟄)

[15]:啓蟄や転居転職慌ただし
けいちつやてんきょてんたくあわただし(啓蟄・啓蟄)

[16]:啓蟄や土手の穴ぼこ日々増ゆる
けいちつやどてのあなぼこひびふゆる(啓蟄・)

[17]:啓蟄や細き眼少しづつ開く
けいちつやほそきめすこしづつひらく(啓蟄・)

[18]:啓蟄や待ちかねている開園日
けいちつやまちかねているかいえんび(啓蟄・啓蟄)

[19]:戸籍簿に「焼失」の印空襲忌
こせきぼにしょうしつのいんくうしゅうき(東京大空襲)

[20]:コロナ禍や三月籠もりし虫穴を出づ
ころなかやみつきこもりしむしあなをいづ(啓蟄・)

[21]:コロナ禍をよくも耐えたり青き踏む
ころなかをよくもたえたりあおきふむ(踏青・青き踏む)

[22]:困惑の夫にはらはら散る桜
こんわくのつまにはらはらちるさくら(受胎告知(不言題)・桜)

[23]:囀や天使の言葉告ぐるがに
さえずりやてんしのことばつぐるがに(受胎告知(不言題)・囀)

[24]:地虫出づ耳をダンボに駅ピアノ
じむしいづみみをダンボにえきピアノ(啓蟄・地虫出づ)

[25]:聖母子像落花の頻り音もなく
せいぼしぞうらっかのしきりおともなく(落花)

[26]:背にパンダ幼は二歳青き踏む
せにパンダおさなは二さいあおきふむ(踏青・青き踏む)

[27]:磔像や教への庭の霾ぐもり
たくぞうやおしえのにわのよなぐもり(受胎告知(不言題)・霾ぐもり)

[28]:告げられて驚くマリア花ミモザ
つげられておどろくまりあはなみもざ(受胎告知(不言題)・花ミモザ)

[29]:連れ合いは神の母なり春の雷
つれあいはかみのははなりはるのらい(受胎告知(不言題)・春雷)

[30]:天上の玻璃踏むここち青き踏む
てんじょうのはりふむここちあおきふむ(踏青・青き踏む)

[31]:踏青と自粛の夫を誘ひだす
とうせいとじしゅくのつまをさそいだす(踏青・踏青)

[32]:踏青やかつて賑はふ茶屋の跡
とうせいやかつてにぎわうちゃやのあと(踏青・踏青)

[33]:踏青や軛のごときコロナの禍
とうせいやくびきのごときころなのか(踏青・踏青)

[34]:踏青や大河の波は空を打つ
とうせいやたいがのなみはそらをうつ(踏青・)

[35]:踏青や見知らぬひとに会釈され
とうせいやみしらぬひとにえしゃくされ(踏青・)

[36]:涅槃西風告げてはにかむガブリエル
ねはんにしつげてはにかむがぶりえる(受胎告知(不言題)・涅槃西風)

[37]:裸足にて青き踏み踏む幼児園
はだしにてあおきふみふむようじえん(踏青・青き踏む)

[38]:花婿を待つ修道女青き踏む
はなむこをまつしゅうどうじょあおきふむ(踏青・)

[39]:はや啓蟄佳きことの種も尽き果てて
はやけいちつよきことのたねもつきはてて(啓蟄・啓蟄)

[40]:春めいて受胎告知日年はじめ
はるめいてじゅたいこくちびとしはじめ(受胎告知(不言題)・春[3月25日])

[41]:ひと粒の雫やどせり豆の花
ひとつぶのしずくやどせりまめのはな(受胎告知(不言題)・豆の花)

[42]:フクシマのいまなお遠し鳥雲に
ふくしまのいまなおとおしとりくもに(鳥雲に)

[43]:不都合な女で良かつた地虫出づ
ふつごうなおんなでよかったじむしいず(啓蟄・地虫出づ)

[44]:放棄地を遊ぶ子供ら踏青や
ほうきちをあそぶこどもらとうせいや(踏青・[農地跡])

[45]:身の内に動くものあり花いまだ
みのうちにうごくものありはないまだ(受胎告知(不言題)・)

[46]:みはるかす大和まほろば青き踏む
みはるかすやまとまほろばあおきふむ(踏青・)



選句一覧 丹仙 - 2021/04/01(Thu) 08:07 No.2260   HomePage

風子

天の句:[4]兄となる児の揚々と青き踏む
幼い子に弟ができる。「お兄ちゃんになるね〜」と口々に言われてその気になった。揚々と青き踏むお兄ちゃんに成る子の健気さがたまらない。

地の句:[23]囀や天使の言葉告ぐるがに
囀りは天使の声だと思ったことがある。身籠った時は、外国だったし、身内はいないし、喜びよりも不安が大きかった。

人の句:[24]地虫出づ耳をダンボに駅ピアノ
駅ピアノを聞き漏らさずにと耳をダンボにした。「地虫出づ」、虫たちは地上へ春の息吹を
春の賛歌を聞きたくてどんどん出てくる感じが駅ピアノと響き合う。

万歩

天の句:[30]天上の玻璃踏むここち青き踏む
青き踏むにふさわしい、すがすがしい感じが出ています

地の句:[41]ひと粒の雫やどせり豆の花
受胎告知を思わせるようなフレーズです。

人の句:[12]啓蟄のひと日は部屋の模様替え
啓蟄に照応するフレーズです

春愁

天の句:[41]ひと粒の雫やどせり豆の花
晩春のひっそりしした景、親しみある句。

地の句:[4]兄となる児の揚々と青き踏む
生まれた下の子に、兄となった自覚。胸張って・・・

人の句:[17]啓蟄や細き眼少しづつ開く
空が眩しい、だんだん春らしく・・・

寿美子

天の句:[8]神さまは天に椿は地に徴す
難しい兼題でした
スケールの大きな詩情に感銘

地の句:[12]啓蟄のひと日は部屋の模様替え
私も同感、にわかに手足がうごきはじめました

人の句:[46]みはるかす大和まほろば青き踏む
旅心誘われます

実生

天の句:[1]青き踏む抱えし憂ひ消ゆるまで
最初に飛び込んで来た句。抱えし憂、沢山持っているし。

地の句:[39]はや啓蟄佳きことの種も尽き果てて
佳きことの種、沢山蒔いて。

人の句:[23]囀や天使の言葉告ぐるがに
今、囀りが、天使の言葉を告ぐ、そうか、そうだったんだ。

素蘭

天の句:[41]ひと粒の雫やどせり豆の花
生命の象徴とされるそら豆の、幼年時代。。。

地の句:[46]みはるかす大和まほろば青き踏む
明日香村、大和三山、山の辺の道…いまだ色褪せぬ学生時代の踏青。

人の句:[19]戸籍簿に「焼失」の印空襲忌
戦災とは人災に他ならず、、、

鈴居

天の句:[5]雨の中スキップする娘や青き踏む
スキップって難しい🎵

地の句:[11]啓蟄のトカゲが逃げる犬走り
暖かみが伝わります。

人の句:[25]聖母子像落花の頻り音もなく
卒業シーズンとなりました。振り替えればいつかいい思いでと成るでしょう。

秋童子

天の句:[4]兄となる児の揚々と青き踏む
急にお兄ちゃんらしくなって。

地の句:[29]連れ合いは神の母なり春の雷
えっ、うちのカミさんが?!

人の句:[19]戸籍簿に「焼失」の印空襲忌
区役所も保管書類もすべて焼けてしまって。

しゐ

天の句:[1]青き踏む抱えし憂ひ消ゆるまで
人には告げぬ憂いを静かに抱いて。

地の句:[43]不都合な女で良かつた地虫出づ
本当に!!

人の句:[34]踏青や大河の波は空を打つ
河口の景色でしょうか。空を打つ波が想像を広げます。

英治

天の句:[41]ひと粒の雫やどせり豆の花
まさに受胎告知か。

地の句:[23]囀や天使の言葉告ぐるがに
家族のしあわせ。

人の句:[29]連れ合いは神の母なり春の雷
こんな可愛い子を産んでくれるなんて。

素人

天の句:[23]囀や天使の言葉告ぐるがに
そんな風にも思えます。

地の句:[4]兄となる児の揚々と青き踏む
早くも兄貴の自覚ですか。良いことです。

人の句:[12]啓蟄のひと日は部屋の模様替え
そんな気になるのもよく分かります。

明子

天の句:[17]啓蟄や細き眼少しづつ開く
季節が動き出している様子を眼が開くと表現している。

地の句:[7]風かたき信玄棒道地虫出づ
この時期の山国の気配が良く伝わります

人の句:[41]ひと粒の雫やどせり豆の花
豆の花の描写からの発想です

翔河川

天の句:[01]青き踏む抱えし憂ひ消ゆるまで
自分と折り合いがつくまでか

地の句:[04]兄となる児の揚々と青き踏む
しっかりと軽やかに

人の句:[16]啓蟄や土手の穴ぼこ日々増ゆる
穴ぼこからなにがでる?

丹仙

天の句:[41]ひと粒の雫やどせり豆の花
受胎告知の題詠として思い切り飛躍しました。豆の花の宿す滴を配合したところ、日本的な霊性の表現として面白く思いました。

地の句:[8]神さまは天に椿は地に徴す
17文字に天と地を配合したスケールの大きな句。目には見えぬ高きにいます神と、地にあって開花する椿の目に見える姿こそ受胎告知の出来事の持つ象徴的な意味にほかなりません。

人の句:[46]みはるかす大和まほろば青き踏む
踏青とはもともと中国の行事でしたが、大和と結びつけることによって、それが日本人の心の表現となりました。青き踏むという大和言葉の原点に立ち返った句です。



桃李2月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2021/02/15(Mon) 11:02 No.2255   HomePage
題詠または当季雑詠

兼題T 立春
兼題U 試験
兼題V ワクチン(不言題) 

2月15日(月) 投句開始
2月22日(月) 投句締切 翌日選句開始
3月02日 (火)  披講


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選句をお願いします 丹仙 - 2021/02/25(Thu) 07:16 No.2256  

投句者:万歩、白馬、春愁、素蘭、しゐ、楽千、水、鈴居、寿美子、秋童子、英治、翔河川、明子、実生、風子、丹仙
(追記)[1]の句は「ワクチン」とだけ投稿されていて後が続いていません。理由は分かりませんが、投稿者のかたが完成句を書き込むのが締め切りまでに間に合わなかったためと思われます。選句は番号で指定しますので、そのままにしておきました。

[1]:ワクチン
(ワクチン(不言題)・)

[2]:朝晴天ウグイスが鳴く爽快なり
あさせいてんうぐいすがなくそうかいなり(立春・春立ち[初鳴き])

[3]:いつもより一日早く鬼を出す
いつもよりいちにちはやくおにをだす(立春・鬼)

[4]:梅一輪試験日の子の振り向かず
うめいちりんしけんびのこのこのふりむかず(試験・梅)

[5]:大マスクの目元するどき試験官
おおますくのめもとするどきせしけんかん(試験・試験官)

[6]:恐ろしや我が認知度の大試験
おそろしやわがにんちどのだいしけん(試験・大試験)

[7]:蜘蛛の糸手繰るがごとし大試験
くものいとたぐるがごとしだいしけん(試験・大試験)

[8]:啓蟄や出るに出られぬ籠の爺
けいちつやでるにでられぬかごのじい(立春・啓蟄)

[9]:コロナ禍や鼻のマスクの大試験
ころなかやはなのますくのだいしけん(試験・)

[10]:さり気なく父母さりげなく大試験
さりげなくふぼさりげなくおおしけん(試験・大試験)

[11]:試験管立てて倒して卒業す
しけんかんたててたおしてそつぎょうす(試験・)

[12]:試験管ベビーの歩み水の春
しけんかんべびーのあゆみみずのはる(試験・水の春)

[13]:思春期のまっただ中や大試験
ししゅんきのまつただなかやだいしけん(試験・)

[14]:新刊のインクの匂ひ春立ちぬ
しんかんのインクのにおいはるたちぬ(立春・春立ちぬ)

[15]:針灸のごとしコロナの春の罪
しんきゅうのごとしコロナのはるのつみ(ワクチン(不言題)・春)

[16]:受験子や試験監督になりたい日
じゅけんしやしけんかんとくになりたいひ(試験・受験)

[17]:順番を待つは逃水追ふごとく
じゅんばんをまつはにげみずおうごとく(ワクチン(不言題)・逃水)

[18]:大試験楽器背負うて登校す
だいしけんがっきせおうてとうこうす(試験・大試験)

[19]:地下鉄の出口まぶしく春立ちぬ
ちかてつのでぐちまぶしくはるたちぬ(立春・)

[20]:注射する画像どアップ山笑ふ
ちゅうしゃするがぞうどあつぷやまわらう(ワクチン(不言題)・山笑ふ)

[21]:堤行くひとカラフルに春立てり
つつみゆくひとからふるにはるたてり(立春・)

[22]:七回目の試験に挑む梅の花
ななかいめのしけんにいどむうめのはな(試験・梅の花)

[23]:二月に風化を試す地震あり
にがつにふうかをためすじしんあり(試験・3・11[震度6])

[24]:春立ちぬにわか床屋を縁側に
はるたちぬにわかどこやをえんがわに(立春・立春)

[25]:春立つと約束のごと地震来たる
はるたつとやくそくのごとないきたる(立春・春立つ)

[26]:春立つやうたた寝覚めれば十一時
はるたつやうたたねさめればじゅういちじ(立春・)

[27]:春立つや君が眩しき立志伝
はるたつやきみがまぶしきりっしでん(立春・)

[28]:春立つや母の名のある花鋏
はるたつやははのなのあるはなばさみ(立春・春立つ)

[29]:春立つや火点しごろを残り鬼
はるたつやひともしごろをのこりおに(立春・春立つ)

[30]:春の鬱検診のみか打つべきか
はるのうつけんしんのみかうつべきか(ワクチン(不言題)・春の鬱)

[31]:春よ来いマスクはずして婆ちゃんと
はるよこいますくはずしてばーちゃんと(立春・春)

[32]:ひとかどの小理屈を言ふ大試験
ひとかどのこりくつをいうだいしけん(試験・)

[33]:氷河剥離して沈黙の春たちにけり
ひょうがはくりしてちんもくのはるたちにけり(立春・)

[34]:禍霊(まがつひ)に抗ふための種を撒く
まがついにあらがうためのたねをまく(ワクチン(不言題)・種を蒔く)

[35]:マスクしてメガネ曇りて鼻をだし
ますくしてめがねくもりてはなをだし(試験・メガネ曇り)

[36]:また自粛接種当てなき花見かな
またじしゅくせっしゅあてなきはなみかな(ワクチン(不言題)・花見)

[37]:見えぬ敵はがゆい味方冴返る
みえぬてきはがゆいみかたさえかえる(ワクチン(不言題)・冴返る)

[38]:森少し大きくなりて春来たる
もりすこしおおきくなりてはるきたる(立春・)

[39]:焼印を捺さるる列につく余寒
やきいんをおさるるれつにつくよかん(ワクチン(不言題)・余寒)

[40]:立春の風が舵とるハイウエイ
りっしゅんのかぜがかじとるはいうえい(立春・立春)

[41]:立春の曲尺で掻く背中かな
りっしゅんのかねじゃくでかくせなかかな(立春・)

[42]:立春や書いてまた消す予定表
りっしゅんやかいてまたけすよていひょう(立春・立春)

[43]:立春や浪の彼方に群れ鴎
りっしゅんやなみのかなたにむれかもめ(立春・立春)

[44]:労咳が宿痾なりし日蜃楼
ろうがいがしゅくあなりしひかいやぐら(ワクチン(不言題)・蜃楼)

[45]:ワクチンに安堵と不安2月尽
わくちんにあんどとふあんにがつじん(ワクチン(不言題)・二月尽)

[46]:ワクチンの日取り決まりて春日和
わくちんのひどりきまりてはるびより(ワクチン(不言題)・春日和)

[47]:ワクチンをうって蕎麦屋に蕗の薹
わくちんをうってそばやにふきのとう(ワクチン(不言題)・蕗の薹[焼き味噌])

[48]:ワクチンを受けるも辞めるも命がけ
ワクチンをうけるもやめるもいのちがけ(ワクチン(不言題)・)



選句一覧 丹仙 - 2021/03/03(Wed) 08:24 No.2257   HomePage

鈴居

天の句:[28]春立つや母の名のある花鋏
今年は特にコロナ禍で響いてしまいます。

地の句:[6]恐ろしや我が認知度の大試験
恐ろしや

人の句:[21]堤行くひとカラフルに春立てり
少し心が和らぎます。

春愁

天の句:[40]立春の風が舵とるハイウエイ
春風を受けて疾走、爽やか

地の句:[17]順番を待つは逃水追ふごとく
ワクチン輸入の日本の順番? 接種の順番か?

人の句:[24]春立ちぬにわか床屋を縁側に
春、穏やかな日を浴びて、さっぱりと

風子

天の句:[10]さり気なく父母さりげなく大試験
本当は両親も当事者も決して「さりげなく」ではない。逆説で表現すると押さえた気持ちが
より伝わる。

地の句:[41]立春の曲尺で掻く背中かな
立春の曲尺、真っ直ぐではない。春はそう簡単には来ないのだ。

人の句:[42]立春や書いてまた消す予定表
春は立っても予定は立たない。コロナ禍の立春。

寿美子

天の句:[42]立春や書いてまた消す予定表
待ちかねた春 遅々として自粛ごもりの日々
私のメモ帳 然りです

地の句:[37]見えぬ敵はがゆい味方冴返る
冴返る がズバリ効いていますね

人の句:[4]梅一輪試験日の子の振り向かず
送り出す親の気持ちに共感します

実生

天の句:[8]啓蟄や出るに出られぬ籠の爺
かわいい。全く、同じ生活に。

地の句:[34]禍霊(まがつひ)に抗ふための種を撒く
発芽後が楽しみ。

人の句:[22]七回目の試験に挑む梅の花
7回目、この歳でもまだ試験の夢見るけど、梅の花かぁ。私たちの頃は桜咲くとか散るとか、いやな電報を思いだしてしまった。

英治

天の句:[38]森少し大きくなりて春来たる
そんな感じが。

地の句:[11]試験管立てて倒して卒業す
なつかしい。

人の句:[28]春立つや母の名のある花鋏
技巧的。

しゐ

天の句:[28]春立つや母の名のある花鋏
亡き人の名の残る物の、何といとおしいこと。

地の句:[33]氷河剥離して沈黙の春たちにけり
レイチェル・カーソンの警告が今、地球のあちこちに現実となってあらわれている。不気味に押し黙る春がそこにある。

人の句:[38]森少し大きくなりて春来たる
柔らかく膨らんで。

秋童子

天の句:[33]氷河剥離して沈黙の春たちにけり
温暖化が進み、化学物質にもまみれてしまった地球。そんな厳しい私たちの世界にも、また春が。

地の句:[40]立春の風が舵とるハイウエイ
軽やかな春です。

人の句:[14]新刊のインクの匂ひ春立ちぬ
確かに。実感としてよくわかります。

翔河川

天の句:[24]春立ちぬにわか床屋を縁側に
暖かな日に

地の句:[41]立春の曲尺で掻く背中かな
鯨尺かな

人の句:[28]春立つや母の名のある花鋏
春の花を切りながら

明子

天の句:[10]さり気なく父母さりげなく大試験
親にできることは、これだけ。でもこれが難しい。

地の句:[14]新刊のインクの匂ひ春立ちぬ
心が浮き立つ、気持ちの良い句ですね。

人の句:[34]禍霊(まがつひ)に抗ふための種を撒く
種が根付いて、コロナが落ち着きますように・・・

素蘭

天の句:[11]試験管立てて倒して卒業す
Congratulations!

地の句:[33]氷河剥離して沈黙の春たちにけり
  蝶墜ちて大音響の結氷期  (富澤赤黄男)
  濁流だ濁流だと叫び流れゆく末は泥土か夜明けか知らぬ(齋藤史)
氷河剥離してシュルレアリスムなる沈黙の春 たちにけるかも…

人の句:[39]焼印を捺さるる列につく余寒
「コロナに有効」仮説で焼き印ならぬハンコ注射(BCGワクチン)にオトナの接種希望者が殺到、、、去年の春の椿事です。



天の句:[4]梅一輪試験日の子の振り向かず
送り出す親の声援が重苦しい。 でも感謝。がんばれ。

地の句:[41]立春の曲尺で掻く背中かな
電子辞書で曲尺をしらべてみた。

人の句:[48]ワクチンを受けるも辞めるも命がけ
初期の接種は治験の役割もあるような気がすから。

丹仙

天の句:[4]梅一輪試験日の子の振り向かず
試験を受ける子、それを見送る親の心の内面には一切触れず、外に現れた情景のみを描くことが、逆に親子の一人一人の言葉にならぬ思いを伝え、句に奥行きを与えています。

地の句:[10]さり気なく父母さりげなく大試験
「さりげなく」の反復が面白い。事に当たって無心であることがまことの心遣いか。

人の句:[28]春立つや母の名のある花鋏
名が記された遺品を通じて、母が新春に再び立ち現れた感がありました。



桃李一月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2021/01/16(Sat) 08:17 No.2252   HomePage
題詠または当季雑詠

兼題T 去年今年
兼題U 成人の日
兼題V 鬼滅の刃(不言題)

1月15日(金) 投句開始
1月22日(金) 投句締切 翌日選句開始
1月30日 (土)  披講

投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか
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選句をお願いします 丹仙 - 2021/01/23(Sat) 08:44 No.2253   HomePage

投句一覧

投句者:万歩、春愁、素蘭、風子、白馬、やんま、実生、しゐ、寿美子、鈴居、英治、翔河川、素人、秋童子、明子、丹仙

[1]:アイホンを後生大事と去年今年
あいほんをごしょうだいじとこぞことし(去年今年・去年今年)

[2]:戦なき世を成人の日の子等に
いくさなきよをせいじんのひのこらに(成人の日・成人の日)

[3]:行く年や次来る年やありがとう
いくとしやつぎくるとしやありがとう(去年今年・いくとしやつぎくるとしや)

[4]:インバネスの少年ピアスを揺らす
いんばねすのしょうねんぴあすをゆらす(鬼滅の刃(不言題)・インバネス)

[5]:叡智愛Jターンせよ成人の日
えいちあいじぇいたーんせよせいじんのひ(成人の日・成人の日)

[6]:鬼やらふ漫画映画に涙して
おにやらうまんがえいがになみだして(鬼滅の刃(不言題)・鬼やらふ)

[7]:顔半分なき成人の日の出遭ひ
かおはんぶんなきせいじんのひのであい(成人の日・)

[8]:風の子のマスクはシンボルカラーです
かぜのこのますくはしんぼるからーです(鬼滅の刃(不言題)・マスク)

[9]:悲しみを掬うが如く冬の星
かなしみをすくうがごとくふゆのほし(冬の星)

[10]:鐘の音人気もまばら零時過ぎ
かねのおとひとけもまばられいじすぎ(去年今年・行く年)

[11]:かの夏の登校拒否児や成人日
かのなつのとうこうきょひじやせいじんび(成人の日・成人日)

[12]:着物脱ぎジーパンであぐら二十歳のひ
きものぬぎじーぱんであぐらはたちのひ(成人の日・)

[13]:嗅覚も味覚もありて去年今年
きゅうかくもみかくもありてこぞことし(去年今年・去年今年)

[14]:靴ひもはキツくは締めぬ去年今年
くつひもはきつくはしめぬこぞことし(去年今年・)

[15]:去年今年明けない夜のある如し
こぞことしあけないよるのあるごとし(去年今年・去年今年)

[16]:去年今年星座は今も変わりなく
こぞことしせいざはいまもかわりなく(去年今年・)

[17]:子の着るは市松模様喧嘩独楽
このきるはいちまつもようけんかごま(鬼滅の刃(不言題)・独楽)

[18]:コロナ過の成人の日や臍を噛む
ころなかのせいじんのひやほぞをかむ(成人の日・成人の日)

[19]:三度目の成人式となりぬらん
さんどめのせいじんしきとなりぬらん(成人の日・)

[20]:ぢいさまの市松模様のちゃんちゃんこ
じいさまのいちまつもようのちゃんちゃんこ(鬼滅の刃(不言題)・ちゃんちゃんこ)

[21]:純愛の兄と妹や春の浜
じゅんあいのあにといもとやはるのはま(鬼滅の刃(不言題)・春の浜)

[22]:推敲を重ぬる句あり去年今年
すいこうをかさぬるくありこぞことし(去年今年・去年今年)

[23]:成人式前の写真を飾りけり
せいじんしきまへのしゃしんをかざりけり(成人の日・)

[24]: 成人になりて華やかならぬ日なり
せいじんになりてはなやかならぬひなり(成人の日・成人の日)

[25]:成人の日その頃吾は故郷になく
せいじんのひそのころわれはくにになく(成人の日・)

[26]:成人の日の振り袖や朱の鳥居
せいじんのひのふりそでやしゅのとりい(成人の日・)

[27]:成人の日のめでたさも中くらい
せいじんのひのめでたさもちゅうくらい(成人の日・成人の日)

[28]:成人の日を寿ぐや海は凪
せいじんのひをことほぐやうみはなぎ(成人の日・成人の日)

[29]:成人を祝う子も無し集落に
せいじんをいわうこもなししゅうらくに(成人の日・成人の日)

[30]:そこここにウイルスのなほ去年今年
そこここにういるすのなおこぞことし(去年今年・)

[31]:大寒に鬼が多くて刃無し
たいかんにおにおおくてやいばなし(鬼滅の刃(不言題)・大寒)

[32]:炊き出しに並ぶ母子あり去年今年
たきだしにならぶぼしありこぞことし(去年今年・去年今年)

[33]:ちはやぶる紙と鉛筆去年今年
ちはやぶるかみとえんぴつこぞことし(去年今年・去年今年)

[34]:集ふこと叶はぬ儘や去年今年
つどうことかなわぬままやこぞことし(去年今年・去年今年)

[35]:手洗ひの習ひとなりぬ去年今年
てあらいのならいとなりぬこぞことし(去年今年・去年今年)

[36]:でくまわし何が心をつかむのか
でくまわしなにがこころをつかむのか(鬼滅の刃(不言題)・でくまわし)

[37]:花子へと成人の日のポチ袋
はなこへとせいじんのひのぽちぶくろ(成人の日・成人の日)

[38]:姑在れば百寿の冬となりしもの
ははあればひゃくじゅのふゆとなりしもの(冬)

[39]:春隣禰豆子の口輪いつ取れる
はるとなりねずこのくちわいつとれる(鬼滅の刃(不言題)・)

[40]:人新世マルクスに聴く去年今年
ひとしんせいマルクスにきくこぞことし(去年今年・)

[41]:冬ごもり大黒柱の傷癒えり
ふゆごもりだいこくばしらにきずいえり(鬼滅の刃(不言題)・冬ごもり)

[42]:触れるもの鋭く寒きものばかり
ふれるものするどくさむきものばかり(鬼滅の刃(不言題)・寒し)

[43]:またひとつ年をとるのか去年今年
またひとつとしをとるのかこぞことし(去年今年・去年今年)

[44]:待つ人も待たせる人も去年今年
まつひともまたせるひともこぞことし(去年今年・)

[45]:刃のやうな白き手よ歌骨牌 
やいばのようなしろきてようたかるた (鬼滅の刃(不言題)・歌かるた)

[46]:ショール白肩に余れる二十歳の歩
ショールしろかたにあまれるはたちのほ(成人の日・ショール白)



選句一覧 丹仙 - 2021/02/01(Mon) 08:50 No.2254   HomePage

万歩

天の句:[15]去年今年明けない夜のある如し
この混迷の月日はいつ終わるのだろうか、というため息が漏れ聞こえるようです

地の句:[9]悲しみを掬うが如く冬の星
夜空に黙する星々の澄んだ輝きが、地上の混迷を掬い取ってくれるようだ、という思いを詠った佳句

人の句:[2]戦なき世を成人の日の子等に
育ち行く成人を迎えた若人に幸あれと願う大人たちの思いを伝わります

寿美子

天の句:[33]ちはやぶる紙と鉛筆去年今年
神と紙をかけ言葉にして軽妙
今年も紙と鉛筆手放さず行きましょう

地の句:[17]子の着るは市松模様喧嘩独楽
マスクまで市松模様がブーム
喧嘩独楽する子も懐かしいですね

人の句:[38]姑在れば百寿の冬となりしもの
私の母も百寿を過ぎました
しみじみ感銘しました

英治

天の句:[42]触れるもの鋭く寒きものばかり
歯切れがよい。

地の句:[13]嗅覚も味覚もありて去年今年
コロナ禍ならでは。

人の句:[22]推敲を重ぬる句あり去年今年
いつも勉強。

しゐ

天の句:[32]炊き出しに並ぶ母子あり去年今年
炊き出しをする人、順番を待つ人、それを見つめる人、それぞれに悲しみと戸惑いと祈りを抱いている。

地の句:[25]成人の日その頃吾は故郷になく
10代から故郷を遠く離れて、馴染みの薄い土地で迎えた成人の日のあれこれを懐かしく、いとおしく思う姿を想像しました。

人の句:[29]成人を祝う子も無し集落に
さまざまな味わい深い行事も消えるばかり。

鈴居

天の句:[4]インバネスの少年ピアスを揺らす
着物にピアスが普通に見えるのも今の時代だからこそ。

地の句:[6]鬼やらふ漫画映画に涙して
何か違和感がありながら、でも共感している。

人の句:

秋童子

天の句:[22]推敲を重ぬる句あり去年今年
納得の一句が出来上がることでしょう。

地の句:[38]姑在れば百寿の冬となりしもの
きっと天上ではささやかな宴が催されていることでしょう。
こちら桃李定例句会も今回がちょうど300回。長い間支えていただいた主宰の丹仙様には、心から敬意を表し感謝申し上げます。

人の句:[2]戦なき世を成人の日の子等に
これからも、こうありたいものです。

素蘭

天の句:[17]子の着るは市松模様喧嘩独楽
♪勝ってくるぞと勇ましく、、、、、、

地の句:[30]そこここにウイルスのなほ去年今年
共生社会のなほ遠く…

人の句:[35]手洗ひの習ひとなりぬ去年今年
これはCOVID-19のプラス面

風子

天の句:[13]嗅覚も味覚もありて去年今年
コロナに感染すると、嗅覚と味覚がなくなるとか。年を跨ぐとき、「ああまだ感染していない」ぞと安堵の気持ちが沸いたことでしょう。めでたい一句。

地の句:[36]でくまわし何が心をつかむのか
同感です。どうしてそんなに人気があるのか分かりません。季語の「でくまわし」を見つけられて、成句となった。
見方を変えて、下手な操り人形劇を見ながら「何これ」と思ったとしてもいい。

人の句:[18]コロナ過の成人の日や臍を噛む
悔しい思いが伝わってきます。今年二十歳になった子達は気の毒ですね。

実生

天の句:[25]成人の日その頃吾は故郷になく
仙台に居て晴れ着は祖母が仕立ててくれた学生服。下宿の窓から晴れ着のマドンナを。曇り空の日。

地の句:[13]嗅覚も味覚もありて去年今年
暮れに高熱だしたけど、パンデミックまずは疑われた。

人の句:[6]鬼やらふ漫画映画に涙して
違う作品だけど、涙もろくなった。

素人

天の句:[21]純愛の兄と妹や春の浜
観てないのですがそんな物語なのですか。

地の句:[29]成人を祝う子も無し集落に
そんなこともありなのでしょうね。

人の句:[34]集ふこと叶はぬ儘や去年今年
来年も続くのでしょうか。

春愁

天の句:[13]嗅覚も味覚もありて去年今年
見えざるウィルスとの闘い、今年も!!

地の句:[6]鬼やらふ漫画映画に涙して
熱きアニメ映画に・・・

人の句:[35]手洗ひの習ひとなりぬ去年今年
手洗いに恃む地球人。

翔河川

天の句:[32]炊き出しに並ぶ母子あり去年今年
コロナ格差

地の句:[35]手洗ひの習ひとなりぬ去年今年
年中洗ってる

人の句:[46]ショール白肩に余れる二十歳の歩
定番の白ショール

明子

天の句:[35]手洗ひの習ひとなりぬ去年今年
すっかり日常の一コマになりました。

地の句:[29]成人を祝う子も無し集落に
私の住む辺りもこんな状態です。

人の句:[13]嗅覚も味覚もありて去年今年
健康のありがたみをかみしめて・・・

丹仙

天の句:[2]戦なき世を成人の日の子等に
嘗ての徴兵検査の代わりに成人の日をさだめた戦後の人々の願いを思い出します。

地の句:[32]炊き出しに並ぶ母子あり去年今年
大量の非正規雇用と失業者の増加、厳しい世情をいきねばならぬ母子家庭の姿を写生しています。

人の句:[5]叡智愛Jターンせよ成人の日
「叡智愛」が少々わかりにくいと思いましたが、在宅勤務で働く事のできなくなったコロナ禍以後の時代を生き抜く知恵と解釈すると、Jターンという新しい言葉が生きてきます。




桃李12月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2020/12/14(Mon) 21:58 No.2249   HomePage
題詠または当季雑詠

兼題T 行年
兼題U 炉
兼題V マスク

12月15日(火) 投句開始
12月22日(火) 投句締切 翌日選句開始
12月30日 (水)  披講 → 1月5日に延期します

投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか
「返信ボタン」の左のホームのアイコンをクリックして下さい。



選句をお願いします 丹仙 - 2020/12/29(Tue) 09:19 No.2250   HomePage

投句一覧

投句者:水、白馬、楽千、寿美子、素人、しゐ、万歩、秋童子、英治、素蘭、実生、丹仙、明子、風子、春愁、翔河川

[1]:在りし日の家族7人囲炉裏端
ありしひのかぞくしちにんいろりばた(炉・囲炉裏)

[2]:囲炉裏端みんな静かに湯気昇る
いろりばたみんなしずかにゆげのぼる(炉・)

[3]:大マスク目深に帽子吾れは誰
おおマスクまぶかにぼうしわれはたれ(マスク・大マスク)

[4]:ガンジーの不戦の像のマスクかな
がんじーのふせんのぞうのますくかな(マスク・マスク)

[5]:行年や成す事無しに今年また
ぎょうねんやなすことなしにことしまた(行年・)

[6]:答まだ見つからぬまま年行けり
こたえまだみつからぬままとしゆけり(行年・)

[7]:先塞ぐ香炉のけむり初詣
さきふさぐこうろのけむりはつもうで(炉・初詣)

[8]:四季またぐコロナよ休め初春は
しきまたぐころなよやすめはつはるは(初春)

[9]:してマスクGo To Go To脳天気
してますくごーとぅーごーとぅーのうてんき(マスク・マスク)

[10]:スーパーと銀座でマスク換える妻
すーぱーとぎんざでますくかえるつま(マスク・マスク)

[11]:生命線ながき手のひら炉にかざす
せいめいせんながきてのひらろにかざす(炉・炉)

[12]:聖夜の炉イコンを前に薄茶飲む
せいやのろイコンをまえにうすちゃのむ(炉・聖夜)

[13]:対峙するマスクとマスク名人戦
たいじするますくとますくめいじんせん(マスク・)

[14]:暖炉燃え今は昔と語り出す
だんろもえいまはむかしとかたりだす(炉・暖炉)

[15]:集ふこと叶はぬままに年送る
つどうことかなわぬままにとしおくる(行年・年送る)

[16]:年去ぬるアプリ履歴の全消去
としいぬるアプリりれきのぜんしょうきょ(行年・年去ぬる)

[17]:年逝くや賢所と政所
としゆくやかしこどころとまんどころ(行年・年逝く)

[18]:どう見ても奇妙一億総マスク
どうみてもきみょういちおくそうますく()

[19]:どの顔も火に酔ふてをり囲炉裏端
どのかおもひにようておりいろりばた(炉・囲炉裏)

[20]:何もかも中途半端に年が逝く
なにもかもちゅうとはんぱに年がゆく(行年・行く年)

[21]:慣はしをあまた崩して年のゆく
ならわしをあまたくずしてとしのゆく(行年・年のゆく)

[22]:母と子のマスクお揃ひいちご柄
ははとこのますくおそろいいちごがら(マスク・マスク)

[23]:マスクかけ目のみで語るガラス越し
ますくかけめのみでかたるがらすごし(マスク・マスク[隔離され])

[24]:マスクして記者会見の隠し術
ますくしてきしゃかいけんのかくしじゅつ(マスク・マスク)

[25]:マスクして不安のまなこ動きたる
ますくしてふあんのまなこうごきたる(マスク・マスク)

[26]:マスクせぬことを咎める周りの眼
ますくせぬことをとがめるまわりのめ(マスク・マスク)

[27]:水篶刈る信濃の大人や炉を開く
みすずかるしなののうしやろをひらく(炉・炉開)

[28]:道の辺に息するやうな捨てマスク
みちのへにいきするようなすてますく(マスク)

[29]:道ゆずり先急ぐ年を行かせやる
みちゆずりさきいそぐとしをいかせやる(行年・行く年)

[30]:病い治癒土への思い炉に灯る
やまいちゆつちへのおもいろにともる(炉・高熱[入院で])

[31]:行く年の市に息づく佐久の鯉
ゆくとしのいちにいきづくさくのこい(行年・行く年)

[32]:行く年の学食そばを締めとする
ゆくとしのがくしょくそばをしめとする(行年・)

[33]:行年の陽光眩し無縁坂
ゆくとしのようこうまぶしむえんざか(行年・)

[34]:行く年や景色一変コロナの世
ゆくとしやけしきいっぺんころなのよ(行年・行く年)

[35]:行年や夢を継ぎ足しつぎたして
ゆくとしやゆめをつぎたしつぎたして(行年・行年)

[36]:行く年や裸足ザビエル辻に立つ
ゆくとしやらそくザビエルつじにたつ(行年・)

[37]:行く年を楽譜持つ手の上下して
ゆくとしをがくふもつてのじょうげして(行年・)

[38]:行年を篭りて我と妻と猫
ゆくとしをこもりたわれとつまとねこ(行年・行年[コロナ禍])

[39]:炉と聞けば原子炉の辺のトリチウム
ろときけばげんしろのへのとりちうむ(炉・炉)

[40]:炉に残る燃え尽きし薪闇深し
ろにのこるもえつきしまきやみふかし(炉・)

[41]:炉の灰を篩う手元に風強し
ろのはいをふるうてもとにかぜつよし(炉・炉)

[42]:炉話や手の平八本翳されし
ろばなしやてのひらはっぽんかざされし(炉・)

[43]:炉火恋し可燃性なる詩心
ろびこいしかねんせいなるうたごころ(炉・炉火)

[44]:炉開きの横座は避けて猫ねむる
ろびらきのよこざはさけてねこねむる(炉・)

[45]:炉を囲み一夜の縁を語り合ふ
ろをかこみいちやのえんをかたりあう(炉・炉)

[46]:マスクして他人の顔になりすます
マスクしてたにんのかおになりすます(マスク・マスク)

[47]:マスクして誰か分からずお辞儀する
マスクしてだれかわからずおじぎする(マスク・)

[48]:マスクして目と目を交はす棋士若し
マスクしてめとめをかはすきしわかし(マスク・)



選句一覧 丹仙 - 2021/01/05(Tue) 20:25 No.2251  

英治

天の句:[28]道の辺に息するやうな捨てマスク
コロナ禍ではの句。

地の句:[2]囲炉裏端みんな静かに湯気昇る
語り合うことを禁じられた人々。

人の句:[35]行年や夢を継ぎ足しつぎたして
新たな夢を持てることの倖せ。

寿美子

天の句:[43]炉火恋し可燃性なる詩心
自粛の一年、詩心も燃え尽きそうです
炉火を囲めば詩心、また燃え立つかも

地の句:[18]どう見ても奇妙一億総マスク
まるで川柳のような佳句
年の瀬の今を鋭く読み込まれたと感銘

人の句:[38]行年を篭りて我と妻と猫
ほっこりします
早くコロナ禍終息の春が来ますように

風子

天の句:[18]どう見ても奇妙一億総マスク
尋常でない時の奇妙な風景を、いつか思い出すことになるのだが、渦中にて少しずつ慣らされていく自分に気づく。

地の句:[21]慣はしをあまた崩して年のゆく
あれもこれも中止。初詣にお汁粉も、甘酒もない。寂しい限りです。

人の句:[16]年去ぬるアプリ履歴の全消去
コンピューターの中も断捨離しましょう。エンジンが軽くなりますね。

楽千

天の句:[43]炉火恋し可燃性なる詩心
正に詩心は可燃性、言い得て妙なり。

地の句:[19]どの顔も火に酔ふてをり囲炉裏端
火に酔い話に酔いやがて夢に酔う。

人の句:[11]生命線ながき手のひら炉にかざす
願望なり。

実生

天の句:[35]行年や夢を継ぎ足しつぎたして
夢を継ぎ足し、とっても素晴らしいです。

地の句:[11]生命線ながき手のひら炉にかざす
二人で、生命線どこだろう炉の光の中で、わー長いと言われながら、微笑ましいとっても。

人の句:[28]道の辺に息するやうな捨てマスク
息するような、捨てマスク手で拾うのも抵抗があるし、道路掃除で一番気になるもの、きっと息するようなだからかな。

しゐ

天の句:[42]炉話や手の平八本翳されし
幼いころの冬の夜、まさにこんな情景の中にいました。かざされたその手は、農耕の日々と、ある時期の戦のせいで節くれて、傷ついていました。

地の句:[21]慣はしをあまた崩して年のゆく
不平不満はすでに通り越して、もはや悲しみばかり。

人の句:[28]道の辺に息するやうな捨てマスク
いちいちドキドキしている自分に疲れたり、あきれたり。

秋童子

天の句:[21]慣はしをあまた崩して年のゆく
あり得ないことが当たり前となる。そんな1年でもありました。

地の句:[19]どの顔も火に酔ふてをり囲炉裏端
囲炉裏の火に心も奪われ。

人の句:[15]集ふこと叶はぬままに年送る
大事な会合だけでなく、楽しみな集まりまで次々中止に。

素蘭

天の句:[19]どの顔も火に酔ふてをり囲炉裏端
火が呼び覚ますモノ…祭の原点か?

地の句:[21]慣はしをあまた崩して年のゆく
災い転じてなんとやら、奇禍こそ奇貨なるべけれ。

人の句:[10]スーパーと銀座でマスク換える妻
Me too.

明子

天の句:[45]炉を囲み一夜の縁を語り合ふ
山小屋などで偶然一緒になった人達との素敵な時間でしょうか。
今こんなふれあいが無くなりそうで、残念です。

地の句:[46]マスクして他人の顔になりすます
マスクをした顔には違和感があります。
自分の顔が見慣れぬ誰かのようで・・・

人の句:[32]行く年の学食そばを締めとする
研究に追われる先生でしょうか、学生でしょうか。
気がつけば今日は大晦日。せめてものお蕎麦です。

万歩

天の句:[11]生命線ながき手のひら炉にかざす
生命線を炉にかざして町名を願うおかしみがある。

地の句:[28]道の辺に息するやうな捨てマスク
まるで生き物のように息づいているマスクの不気味さは人々の不安、恐怖を映し出している

人の句:[19]どの顔も火に酔ふてをり囲炉裏端
炉端の暑さにほてっている様子を「酔うて」と表現しているところがおもしろい

丹仙

天の句:[27]水篶刈る信濃の大人や炉を開く
句の姿、リズムが良い。賀茂真淵をおもわせる大人と枕詞のとりあわせがいかにも茶の湯の形式美にふさわしい。

地の句:[28]道の辺に息するやうな捨てマスク
これは「捨てマスク」が生きています。

人の句:[22]母と子のマスクお揃ひいちご柄
句の平明さが可愛らしい。



無題 投稿者:オオタフサコ 投稿日:2020/12/01(Tue) 07:18 No.2247  
皆様にお詫びします。今回、なんの勘違いか、選句を忘れていました。
多少の番狂わせがあったかも〜〜。これからは忘れないように、勘違いしないように、気をつけます。



Re: 無題 丹仙 - 2020/12/14(Mon) 21:58 No.2248  

選句のこと、次回よりどうかよろしくお願いします。

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