桃李談話室
[
ホーム]
[
注意]
[
検索]
[
過去ログ]
[
管理]
[
連歌俳諧論]
[
歌仙の部屋]
[
和歌連作]
[
桃李写真館]
題詠または当季雑詠
兼題T 春暁 兼題U 囀り 兼題V 花曇
4月15日(月)投句開始 4月22日(月)投句締切 翌日選句開始 4月29日(月)選句締切 4月30日(火)披講
投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか 「返信ボタン」の左のホームのアイコンをクリックして下さい。
|
| 選句をお願いします 丹仙 - 2024/04/24(Wed) 07:57 No.2453 | |
|
|
投句一覧
投句者:春愁、しゐ、寿美子、白馬、秋童子、素蘭、風子、実生、翔河川、丹仙、明子、ヨアヒム
[1]:うぐいすの藪のさえずり姿観て うぐいすのやぶのさえずりすがたみて(囀り・[チッチからホーホケキョ])
[2]:うわ言に打つ相づちや花曇 うわごとにうつあいづちやはなぐもり(花曇・花曇)
[3]:Xデー知らぬ予報士養花天 えっくすでーしらぬよほうしはなぐもり(花曇・養花天)
[4]:黄砂雲黄色で覆う山景色 おうさくもきいろでおおうやまけしき(花曇・[黄砂])
[5]:をちこちの雨戸開く音春の朝 おちこちのあまどあくおとはるのあさ(春暁・春の朝)
[6]:懐疑するトマスを想ふ花曇 かいぎするトマスをおもふはなぐもり(花曇・)
[7]:語り騙りAIアプリ囀れり かたりかたりえいあいあぷりさえずれり(囀り・囀れり)
[8]:暁闇の声明に和す春鴉 ぎょうあんのしょうみょうにわすはるからす(春暁・春鴉)
[9]:ここかしこ囀りの音森の午後 ここかしこさえずりのおともりのごご(囀り・囀り)
[10]:囀に囲まれゐたる美術館 さえずりにかこまれいたるびじゅつかん(囀り・囀)
[11]:囀りの真ん中に居て孤独なる さえずりのまんなかにいてこどくなる(囀り・囀り)
[12]:囀りの湧く一点や空青し さえずりのわくいってんやそらあおし(囀り・)
[13]:囀りは透明な鳥すがたなく さえずりはずりはとうめいなとりすがたなく(囀り・)
[14]:囀りや今朝は混声合唱団 さえずりやけさはこんせいがっしょうだん(囀り・囀り)
[15]:囀りや弥勒菩薩の指の先 さえずりやみろくぼさつのゆびのさき(囀り・囀り)
[16]:囀やフランシスコの鐘の供 さえずりやフランシスコのかねのとも(囀り・)
[17]:囀りを右に左に木曽路ゆく さえずりをみぎにひだりにきそじゆく(囀り・囀り)
[18]:春曙に妻と訪れダム湖のあお しゅんぎょうにつまとおとずれだむこのあお(春暁・[40年後のダム])
[19]:春暁の夫に繋がる糸電話 しゅんぎょうのつまにつながるいとでんわ(春暁・春暁)
[20]:春暁の電線越しにあかね雲 しゅんぎょうのでんせんごしにあかねぐも(春暁・)
[21]:春暁や静寂に坐す円覚寺 しゅんぎょうやせいじゃくにざすえんかくじ(春暁・春暁)
[22]:春暁や寝覚めの少し早まりて しゅんぎょうやねざめのすこしはやまりて(春暁・春暁)
[23]:春暁や白衣身につけ弥撒答へ しゅんぎょうやびゃくいみにつけミサこたへ(春暁・)
[24]:春暁や古き二階の窓の枠 しゅんぎょうやふるきにかいのまどのわく(春暁・)
[25]:診察券また一つ増え花曇 しんさつけんまたひとつふえはなぐもり(花曇・花曇)
[26]:鳥交る題名のなきコンサート とりさかるだいめいのなきコンサート(囀り・鳥交る)
[27]:野も山もボカシをかけて花曇り のもやまもぼかしをかけてはけてはなぐもり(花曇・)
[28]:花曇メトロノームの不整脈 はなくもりメトロノームのふせいみゃく(花曇・花曇)
[29]:花曇肩寄せしっとり手を取りて はなぐもりかたよせせしっとりてをとりて(花曇・)
[30]:花曇こころはいつも好青年 はなぐもりこころはいつもこうせいねん(花曇・花曇)
[31]:花曇り召天の師は笑みてをり はなぐもりしょうてんのしはえみており(花曇・花曇)
[32]:花曇り昼を灯してお城茶屋 はなぐもりひるをともしておしろちゃや(花曇・花曇り)
[33]:花曇轆轤仕事のはかどらず はなぐもりろくろしごとのはかどらず(花曇・花曇)
[34]:春曙ムーサイ祀るムセイオン はるあけぼのむーさいまつるむせいおん(春暁・春曙)
[35]:春はあけぼのベッドに四肢を引き延ばす はるはあけぼのべっどにししをひきのばす(春暁・春あけぼの)
[36]:春は曙むらさき薄く靄かかり はるはあけぼのむらさきうすくもやかかり(春暁・春は曙)
|
| 選句一覧 丹仙 - 2024/05/02(Thu) 16:39 No.2454 | |
|
|
実生
天の句:[8]暁闇の声明に和す春鴉 二階に寝ていると朝のカラスの語りがうるさいこと。
地の句:[25]診察券また一つ増え花曇 もらう時の気持ち、あああまた増えた。
人の句:[13]囀りは透明な鳥すがたなく うぐいす、いまは谷渡りまで。成長している。
しゐ
天の句:[12]囀りの湧く一点や空青し かげりのない景色が胸に広がります。
地の句:[2]うわ言に打つ相づちや花曇 「うわ言」にやや不穏な情景が想像され、ふと心配になります。
人の句:[22]春暁や寝覚めの少し早まりて 起き出して窓を開け放ちたい気持ちと、まだ寝ていたい気持ちがせめぎ合う時刻。
明子
天の句:[11]囀りの真ん中に居て孤独なる 賑やかな鳥声に囲まれて感じる孤独。でも寂しくは無いように思います。
地の句:[19]春暁の夫に繋がる糸電話 糸電話、に色々想像が膨らみます。もしかして時空を超えて繋がる電話かもしれませんね。
人の句:[35]春はあけぼのベッドに四肢を引き延ばす あの大きく伸びをした気持ちよさ。春の朝ならば尚更です。
風子
天の句:[17]囀りを右に左に木曽路ゆく 気持ちが良い。木曽路といっても色々あるだろうが、夏木立の中を歩いてみたい。
地の句:[25]診察券また一つ増え花曇 全く、歳はとりたくないですね。
人の句:[8]暁闇の声明に和す春鴉 朝の勤行だろう。以前奈良に行った時体験した風景を思い出した。
白馬
天の句:[3]Xデー知らぬ予報士養花天 何となく笑えますね。
地の句:[7]語り騙りAIアプリ囀れり 中7・下5の発想が面白い。
人の句:[8]暁闇の声明に和す春鴉 中7・下5の発想が面白い。
素蘭
天の句:[8]暁闇の声明に和す春鴉 おほをそどりのころくころくと
地の句:[33]花曇轆轤仕事のはかどらず 遠近から届く花便り、座業は…
人の句:[11]囀りの真ん中に居て孤独なる 孤独に浸っているのか、京烏・江戸雀・楽屋鳶に閉口しているのか、、、
秋童子
天の句:[12]囀りの湧く一点や空青し 空高くから聴こえる雲雀の囀り。懐かしいですね。東京都内の我が家のあたりでは、ずいぶん前から鳴き声を聴かなくなりました。
地の句:[10]囀に囲まれゐたる美術館 それだけで、美術館も一つの作品のように。
人の句:[28]花曇メトロノームの不整脈 三つの言葉の組み合わせの妙に一票。
寿美子
天の句:[28]花曇メトロノームの不整脈 大丈夫、メトロノームなら取り替えられます烏は
地の句:[14 ]囀りや今朝は混声合唱団 烏はバスのパートでしょうか。
人の句:[21]春暁や静寂に坐す円覚寺 旅心誘われます
翔河川
天の句:[19]春暁の夫に繋がる糸電話 無きひとでしょうか
地の句:[08]暁闇の声明に和す春鴉 お寺の近くで
人の句:[11]囀りの真ん中に居て孤独なる 嫌ではない
ヨアヒム
天の句:[21]春暁や静寂に坐す円覚寺 「坐す」の表現が素晴らしい。
地の句:[15]囀りや弥勒菩薩の指の先 取り合わせが綺麗。
人の句:[10]囀に囲まれゐたる美術館 心が安らかに。
春愁
天の句:[25]診察券また一つ増え花曇 憂いことですね
地の句:[19]春暁の夫に繋がる糸電話 心はいつも繋がっています
人の句:[7]語り騙りAIアプリ囀れり 新しい作句に挑戦!!
丹仙
天の句:[19]春暁の夫に繋がる糸電話 老老介護でしょうか。目覚めの早くなった夫婦が、昔風の糸電話でやりとりする場面が目に浮かびました。枕元に連れ合いがいるのは心強い。
地の句:[8]暁闇の声明に和す春鴉 春の鴉を持ってきたところが俳諧味があって秀逸です。
人の句:[22]春暁や寝覚めの少し早まりて これは実感しますね。
|
|
兼題T 踏青 兼題U 帰雁 兼題V 受難節
3月18日(月)投句開始 3月25日(月)投句締切 翌日選句開始 4月01日(月)選句締切 4月02日(火)披講 管理人の都合で、定例句会の開催時期が3日遅れになりましたことをお詫びします。
投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか 「返信ボタン」の左のホームのアイコンをクリックして下さい。
|
| 選句をお願いします 丹仙 - 2024/03/26(Tue) 06:35 No.2450 | |
|
|
投句一覧
投句者:寿美子、素蘭、春愁、白馬、実生、しゐ、風子、翔河川、丹仙、明子、ヨアヒム、秋童子
[1]:青き踏む子らのスキップ「靴が鳴る」 あおきふむこらのスキップ「くつがなる」(踏青・青き踏む)
[2]:青き踏む二人のスニーカーお揃いで あおきふむふたりのすにーかーおそろいで(踏青・あおきふむ)
[3]:赤ゲラが巣作り励む受難節 あかげらがすづくりはげむじゅなんせつ(受難節・[啄木鳥])
[4]:温まる地球の上に青き踏む あたたまるちきゅうのうえにあおきふむ(踏青・青き踏む)
[5]:石ひとつ懐にある受難節 いしひとつふところにあるじゅなんせつ(受難節・受難節)
[6]:雁帰る羽音鳴き声幼き日 かりかえるはおとなきごえおさなきひ(帰雁・雁帰る)
[7]:雁帰るエデンの東へ機首あげて かりかえるエデンのひがしへきしゅあげて(帰雁・雁帰る)
[8]:古草や枯れて新たな生命生む かれくさやかれてあらたないのちうむ(枯草)
[9]:雁でさえ故郷ありてひとはなし がんでさえふるさとありてひとはなし(帰雁・[ウクライナ])
[10]:帰心はや天空の棹雁ゆけり きしんはやてんくうのさおかりゆけり(帰雁・雁ゆけり)
[11]:首伸ばし隊列崩さず雁帰る くびのばしたいれつくづさずがんかえる(帰雁・)
[12]:再起懸け踏み出す人よ能登の春 さいきかけふみだすひとよのとのはる(春)
[13]:咲きそうで咲かぬ桜や受難節 さきそうでさかぬさくらやじゅなんせつ(受難節・春)
[14]:師の病重しと聞く日雁かへる しのやまいおもしときくひかりかえる(帰雁・雁帰る)
[15]:受難節今にも消えそう小さな灯 じゅなんせついまにもきえそうちいさなひ(受難節・)
[16]:受難節主は雑巾となり給ふ じゅなんせつしゅはぞうきんとなりたまふ(受難節・)
[17]:受難節夜の聖堂人の絶え じゅなんせつよるのせいどうひとのたえ(受難節・受難節)
[18]:殉国の墓碑の古りたり雁帰る じゅんこくのぼひのふりたりかりかえる(帰雁・雁帰る)
[19]:数式で解けぬことあり雁帰る すうしきでとけぬことありかりかえる(帰雁・雁帰る)
[20]:聖痕をもて生れし息や受難節 せいこんをもてあれしこやじゅなんせつ(受難節・受難節)
[21]:草庵を尋ねし尼僧青き踏む そうあんをたずねしにそうあおきふむ(踏青・)
[22]:踏青にけんけんぱする子供らは とうせいにけんけんぱするこどもらは(踏青・)
[23]:踏青や淡き雲持つ富士を背に とうせいやあわきくももつふじをせに(踏青・踏青)
[24]:踏青や親子揃ひのスニーカー とうせいやおやこそろいのすにーかー(踏青・踏青殉国)
[25]:踏青や軋むタイヤの車椅子 とうせいやきしむらいやのくるまいsす(踏青・春)
[26]:踏青や山また山を分け入って とうせいややままたやまをわけいって(踏青・)
[27]:踏青をひと鍬に鍬掘り起こし とうせいをひとくわにくわほりおこし(踏青・[作付け前に])
[28]:響きあふフルートのデュオ受難節 ひびきあうフルートのデュじゅなんせつ(受難節・受難節)
[29]:病窓の帰雁の空の曇りがち びょうそうのきがんのそらのくもりがち(帰雁・春)
[30]:ブランチは巣籠り卵青き踏む ぶらんちはすごもりたまごあおきふむ(踏青・青き踏む)
[31]:砲声の届かぬ川面残る雁 ほうせいのとどかぬかわものこるかり(帰雁・残る雁)
[32]:もう誰も住まぬ故郷雁帰る もうだれもすまぬふるさとかりかえる(帰雁・雁帰る)
[33]:リハビリの膝にもやさし青き踏む りはびりのひざにもやさしあおきふむ(踏青・青き踏む)
[34]:ロザリオに願ふ平和や受難節 ろざりおにねがうへいわやじゅなんせつ(受難節・受難節)
[35]:わが庭も春ととのひて彼岸明く わがにわもはるととのいてひがんあく(春)
[36]:ニコライの鐘が鳴る也帰る雁 ニコライのかねがなるなりかへるかり(帰雁・)
|
| 選句一覧 丹仙 - 2024/04/02(Tue) 20:27 No.2451 | |
|
|
春愁
天の句:[24]踏青や親子揃ひのスニーカー 家族仲良しのピクニック。
地の句:[10]帰心はや天空の棹雁ゆけり 帰心矢のごとく。竿になり、鉤になり。
人の句:[26]踏青や山また山を分け入って 元気で何より
しゐ
天の句:[5]石ひとつ懐にある受難節 私の懐にも。
地の句:[10]帰心はや天空の棹雁ゆけり もう戻れない。
人の句:[7]雁帰るエデンの東へ機首あげて 帰雁とエデンの東との取り合わせに驚きました。
実生
天の句:[10]帰心はや天空の棹雁ゆけり 天空の棹、気品あり。
地の句:[8]古草や枯れて新たな生命生む だから春は待ち遠しい。
人の句:[13]咲きそうで咲かぬ桜や受難節 今年は異常だ。でも蕾の時に大嵐、満開たのしみ。
素蘭
天の句:[23]踏青や淡き雲持つ富士を背に 「虚空に花降り音楽聞え」の心地かな。。。
地の句:[19]数式で解けぬことあり雁帰る logical thinkingよりrational-emotive thinkingのほうがまだしも、、
人の句:[36]ニコライの鐘が鳴る也帰る雁 御茶ノ水は乗換駅でしたから懐かしい。聖橋に佇むことも界隈をほっつき歩くことも…
秋童子
天の句:[19]数式で解けぬことあり雁帰る 世の中、数式で解けないことがいっぱい。雁が帰る日も、あの桜の開花日も・・・。
地の句:[32]もう誰も住まぬ故郷雁帰る 雁を見送るフクシマの地を思い浮かべました。
人の句:[35]わが庭も春ととのひて彼岸明く お彼岸が明け、ようやく花々も咲きそろってきたのでしょう。
白馬
天の句:[32]もう誰も住まぬ故郷雁帰る 地の句:[25]踏青や軋むタイヤの車椅子 人の句:[5]石ひとつ懐にある受難節 明子
天の句:[29]病窓の帰雁の空の曇りがち 病室の窓から見送る雁に思いを重ねて。無事に帰れるように、 そして自分も早く大空を飛べるように・・・
地の句:[18]殉国の墓碑の古りたり雁帰る 心だけは自由に故郷へ。
人の句:[14]師の病重しと聞く日雁かへる 帰る雁に心を託して。
翔河川
天の句:[06]雁帰る羽音鳴き声幼き日 変わらずに
地の句:[28]響きあふフルートのデュオ受難節 デュオと分かち合い
人の句:[35]わが庭も春ととのひて彼岸明く 春を見つけて
風子
天の句:[3]赤ゲラが巣作り励む受難節 なにも知らない考えない鳥たちは幸せです。人間は考えすぎて不幸になっている。
地の句:[24]踏青や親子揃ひのスニーカー 草の色に赤いスニーカーかしら。ビジュアルに想像できて楽しい一句。
人の句:[18]殉国の墓碑の古りたり雁帰る 国のために戦った戦士たちの墓も古くなった。遠い昔の話となった。
ヨアヒム
天の句:
地の句:[1]青き踏む子らのスキップ「靴が鳴る」 都会の子供に、もっと青鞜の機会を。
人の句:[16]受難節主は雑巾となり給ふ 「主は雑巾」の一言が気になる。
丹仙
天の句:[10]帰心はや天空の棹雁ゆけり この格調の高さは良いですね。所謂『丈の高い』句です。
地の句:[17]受難節夜の聖堂人の絶え 聖木曜日、受難節の初めの深夜の聖堂の様子をよく描写してます。
人の句:[23]踏青や淡き雲持つ富士を背に 景の雄大さを頂戴しました。
|
|
題詠または当季雑詠
兼題T 早春 兼題U 下萌 兼題V 麦踏
2月15日(木)投句開始 2月22日(木)投句締切 翌日選句開始 2月29日(木)選句締切 3月01日(金)披講
投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか 「返信ボタン」の左のホームのアイコンをクリックして下さい。
|
| 選句をお願いします 丹仙 - 2024/02/23(Fri) 07:43 No.2447 | |
|
|
投句者:春愁、素蘭、しゐ、白馬、寿美子、翔河川、実生、風子、ヨアヒム、丹仙、秋童子、明子
[1]:朝まだき翁麦踏む幾星霜 あさまだきおきなむぎふむいくせいそう(麦踏・麦踏)
[2]:今の子は麦踏みを知るなかろうな いまのこはむぎふみをしるなかろうな(麦踏・[自給])
[3]:草萌ゆる白そこひ癒えて歩の軽く くさもゆるしろそこひいえてほのかるく(下萌・草萌)
[4]:下萌の時計回りに顔出して したもえのとけいまわりにかおだして(下萌・下萌)
[5]:下萌や野菜作りをいま一度 したもえややさいづくりをいまいちど(下萌・下萌)
[6]:下萌を辿る幼な子けんけんぱ したもえをたどるおさなごけんけんぱ(下萌・下萌)
[7]:下萌やどんどん細る夫の脚 したもゆやどんどんほそるつまのあし(下萌・春)
[8]:下萌ゆる岐に女男の道祖神 したもゆるちまたにめおのどうそじん(下萌・下萌ゆる)
[9]:鋤き返す土黒々と春兆す すきかえすつちくろぐろとはるきざす(早春・春兆す)
[10]:聖灰を被りし農婦麦を踏む せいはいをかぶりしのうふむぎをふむ(麦踏・)
[11]:早春の褪せた暖簾の町中華 そうしゅんのあせたのれんのまちちゅうか(早春・早春)
[12]:早春の息吹ただよふ雑木山 そうしゅんのいぶきただようぞうきやま(早春・早春)
[13]:早春の天地あまねく生命かな そうしゅんのてんちあまねくいのちかな(早春・早春)
[14]:早春の野辺の草々名も知れず そうしゅんののべのくさぐさなもしれず(早春・)
[15]:早春のビニールハウスのなか温し そうしゅんのびにーるはうすのなかぬるし(早春・早春)
[16]:早春や荒川土手に子らの声 そうしゅんやあらかわどてにこらのこえ(早春・早春)
[17]:早春やハイネの詩つと口の端に そうしゅんやハイネのしつとくちのはに(早春・早春や)
[18]:たたなづく秩父連山麦を踏む たたなづくちちぶれんざんむぎをふむ(麦踏・麦を踏む)
[19]:大団円ならぬことわり麦を踏む だいだんえんならぬことわりむぎをふむ(麦踏・麦を踏む)
[20]:稚児のくつ踏み出す一歩下萌ゆる ちごのくつふみだすいっぽしたもゆる(下萌・下萌ゆる)
[21]:抵抗のさまざまなかたち兜太の忌 ていこうのさまざまなかたちとうたのき(早春・金子兜太の忌[2月20日])
[22]:鳥声の日々増ゆる土手青みたり とりごえのひびふゆるどてあおみたり(下萌・土手青む)
[23]:とんねるを抜け早春の山又山 とんねるをぬけそうしゅんのやままたやま(早春・春)
[24]:西坂に立つ殉教碑下萌ゆる にしざかにたつじゅんきょうひしたもゆる(下萌・)
[25]:春浅し白衣の少年聖歌隊 はるあさしびゃくいのしょうねんせいかたい(早春・)
[26]:春うららとんでも早くやって来た はるうららとんでもはやくやってきた(早春・早春譜[温暖化])
[27]:春兆す木曾の辺に住みふりて はるきざすきそのわたりにすみふりて(早春・春兆す)
[28]:蕗の薹蕗の若葉に隠れたり ふきのとうふきのわかばにかくれたり(下萌・蕗の薹)
[29]:「舟唄」を聴きつ悼みつ麦を踏む ふなうたをききついたみつむぎをふむ(麦踏・麦踏)
[30]:ボランティアの少年少女下萌ゆる ぼらんてぃあのしょうねんしょうじょしたもうる(下萌・下萌)
[31]:水清ら土手の下萌柔らかく みずきよらどてのしたもえやわらかく(下萌・)
[32]:麦踏の無心になりたい人募る むぎふみのむしんになりたいひとつのる(麦踏・春)
[33]:麦踏を見たこともなくミレーの絵 むぎふみをみたこともなくみれーのえ(麦踏・麦踏)
[34]:麦踏むや横に横にと一直線 むぎふむやよこによこにといっちょくせん(麦踏・)
[35]:麦を踏む赤城榛名を目交ひに むぎをふむあかぎはるなをまなかいに(麦踏・麦踏)
[36]:麦を踏む男の腰の万歩計 むぎをふむおとこのこしのまん(麦踏・麦踏)
|
| 選句一覧 丹仙 - 2024/03/01(Fri) 08:24 No.2448 | |
|
|
春愁
天の句:[29]「舟唄」を聴きつ悼みつ麦を踏む 哀悼の気持ちが、つと口の端に
地の句:[19]大団円ならぬことわり麦を踏む もめごとが治まらず
人の句:[24]西坂に立つ殉教碑下萌ゆる しゐ
天の句:[22]鳥声の日々増ゆる土手青みたり かすかな変化に五感が呼び覚まされていく春。
地の句:[9]鋤き返す土黒々と春兆す これから幾千もの種が目覚めることでしょう。
人の句:[28]蕗の薹蕗の若葉に隠れたり つい語りかけたくなるような愛らしさ。
寿美子
天の句:[25]春浅し白衣の少年聖歌隊 一瞬ウィーン少年コーラスを連想 浅春と白衣の取り合わせに惹かれます
地の句:[18]たたなづく秩父連山麦を踏む スケールの大きさに深呼吸
人の句:[23]とんねるを抜け早春の山又山 早春の軽やかなリズム 春を迎える吟行の喜びが窺われます
風子
天の句:[29]「舟唄」を聴きつ悼みつ麦を踏む 好き嫌いに関わらず、八代亜紀と共に生きた時代であった。それぞれの立場で彼女の訃報を受け止めた。麦を踏みながらイヤーホーンから流れる「舟唄」を聴きながら彼女を偲んでいる。
地の句:[30]ボランティアの少年少女下萌ゆる 未来を背負って立つ少年少女達。頼もしい限りです。
人の句:[12]早春の息吹ただよふ雑木山 冬とは違う枯れ草の山々。艶っぽい枯草とでも言える。やはり「息吹漂う」であろう。
実生
天の句:[21]抵抗のさまざまなかたち兜太の忌 兜太助けてよ。
地の句:[20]稚児のくつ踏み出す一歩下萌ゆる 靴の汚れも何より楽しそう。
人の句:[29]「舟唄」を聴きつ悼みつ麦を踏む お酒は温めの燗がいい。昭和までかな歌も麦踏みも。
明子
天の句:[29]「舟唄」を聴きつ悼みつ麦を踏む 聴きつ悼みつ に思いがこもっています。労働の中で、というのが良いですね。
地の句:[36]麦を踏む男の腰の万歩計 現代の麦踏という感じがします。面白いところに目を付けられました。
人の句:[25]春浅し白衣の少年聖歌隊 少年たちのあの歌声、白衣と共に春浅しのイメージにぴったりです。
ヨアヒム
天の句:[9]鋤き返す土黒々と春兆す 地球の息吹きを感じる。
地の句:[28]蕗の薹蕗の若葉に隠れたり 何気ないような、ささやかな発見。爽やか。
人の句:[18]たたなづく秩父連山麦を踏む 「たたなづく」が良い。
翔河川
天の句:[36]麦を踏む男の腰の万歩計 達成感もある
地の句:[06]下萌を辿る幼な子けんけんぱ 見つけながら見つけながら
人の句:[22]鳥声の日々増ゆる土手青みたり 耳と目で
秋童子
天の句:[9]鋤き返す土黒々と春兆す この季節の農作業、まずは土の手入れからですね。
地の句:[20]稚児のくつ踏み出す一歩下萌ゆる 稚児が踏み出す先に下萌。これがお互いの最初のご対面でしょうか。
人の句:[35]麦を踏む赤城榛名を目交ひに 目の前に赤城、榛名、妙義。遠くに浅間。上州から眺める山々は実に個性的です。
素蘭
天の句:[10]聖灰を被りし農婦麦を踏む 灰の水曜日の農婦 ミレーの絵画に描かれているような農村の、今四旬節。
地の句:[9]鋤き返す土黒々と春兆す 豊作でありますよう…
人の句:[36]麦を踏む男の腰の万歩計 健脚農法、いいですね。
丹仙
天の句:[18]たたなづく秩父連山麦を踏む 「たたなづく」という万葉調の表現の歴史の奥行き、秩父連山の背景と麦を踏む足の感触が良く協和した句と思います。
地の句:[21]抵抗のさまざまなかたち兜太の忌 「抵抗のさまざまな形」と言い止めたところ、金子兜太を偲ぶ句として適切と思いました。
人の句:[17]早春やハイネの詩つと口の端に ハイネの詩ーシューマンが作曲した歌曲など連想しますが、この句の調べ、口調の良さに惹かれます。
|
|
題詠または当季雑詠
兼題T 去年今年 兼題U 成人式 兼題V 震災(不言題)
1月19日(金)投句開始 1月26日(金)投句締切 翌日選句開始 2月02日(金)選句締切 2月03日(土)披講
投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか 「返信ボタン」の左のホームのアイコンをクリックして下さい。
|
| 選句をお願いします 丹仙 - 2024/01/27(Sat) 08:14 No.2444 | |
|
|
投句一覧
投句者:寿美子、素人、白馬、春愁、明子、素蘭、しゐ、翔河川、風子、秋童子、実生、ヨアヒム、丹仙
[1]:一斉に鳴る元旦の電子機器 いっせいになるがんたんのでんしきき(震災(不言題)・元旦)
[2]:いつの日か成人式を誓う能登 いつのひかせいじんしきをちかうのと(成人式・成人式)
[3]:今様に婆娑羅あれこれ成人式 いまようにばさらあれこれせいじんしき(成人式・成人式)
[4]:うつくしき言の葉たづね去年今年 うつくしきことのはたづねこぞことし(去年今年・去年今年)
[5]:1/fの玉響去年今年 えふぶんのいちのたまゆらこぞことし(去年今年・去年今年)
[6]:老いの身や部品の修理去年今年 おいのみやぶひんのしゅうりこぞことし(去年今年・去年今年)
[7]:関はりもうすき身となり成人日 かかわりもうすきみとなりせいじんび(成人式・成人日)
[8]:篝火の闇に火零し去年今年 かがりびのやみにひこぼしこぞことし(去年今年・去年今年)
[9]:過去禍根全て捨て去り去年今年 かこかこんすべてすてさりこぞことし(去年今年・)
[10]:重ねくる辛きニュースや耳寒し かさねくるつらきにゅーすやみみさむし(震災(不言題)・寒し)
[11]:傾きしまま避難所の注連飾 かたむきしままひなんじょのしめかざり(震災(不言題)・注連飾)
[12]:元日の助け呼ぶ声消えた声 がんじつのたすけよぶこえきえたこえ(震災(不言題)・元日)
[13]:金柑を甘煮にして送りたし きんかんをあまににしておくりたし(震災(不言題)・黄金きんかん[風邪予防])
[14]:御慶述べそのまま被災地の話 ぎょけいのべそのままひさいちのはなし(震災(不言題)・御慶)
[15]:去年今年この世の残り時間かな こぞことしこのよののこりじかんかな(去年今年・去年今年)
[16]:塹壕に見上ぐる星の去年今年 ざんごうにみあぐるほしのこぞことし(去年今年・去年今年)
[17]:消去する着信履歴去年今年 しょうきょするちゃくしんりれきこぞことし(去年今年・去年今年)
[18]:新成人超越ド派手の衣装かな しんせいじんちょうえつどはでのいしょうかな(成人式・)
[19]:成人式戦を知らぬ子等群るる せいじんしきいくさをしらぬこらむるる(成人式・成人式)
[20]:成人式食べない飲まない連まない せいじんしきたべないのまないつるまない(成人式・)
[21]:成人式8日と言われ大慌て せいじんしきようかといわれおおあわて(成人式・)
[22]:青年の眼の清々し新成人 せいねんのめのすがすがししんせいじん(成人式・新成人)
[23]:成人日二十歳で死んだ友二十歳 せいんびはたちでしんだともはたち(成人式・)
[24]:大寒や捜索の手に休みなし だいかんやそうさくのてにやすみなし(震災(不言題)・大寒)
[25]:第二波に怯へる列島鰤起こし だいにはにおびえるれっとうぶりおこし(震災(不言題)・鰤起こし)
[26]:地の基震へる屋根に重き雪 ちのもといふるへるいえにおもきゆき(震災(不言題)・雪)
[27]:妻晴れ着我学ラン成人式 つまはれぎわれがくらんせいじんしき(成人式・[式典あり])
[28]:寺の鐘撞いて神社へ去年今年 てらのかねついてジンじゃへこぞことし(去年今年・去年今年)
[29]:何を得て何を捨てたか去年今年 なにをえてなにをすてたかこぞことし(去年今年・)
[30]:能登地震魚も住めぬ海岸線 のとじしんさかなもすめぬかいがんせん(震災(不言題)・)
[31]:春まだき余震に揺れる能登半島 はるまだきよしんにゆれるのとはんとう(震災(不言題)・春)
[32]:ひとといてひとりがいいと去年今年 ひとといてひとりがいいとこぞことし(去年今年・)
[33]:ひと揺れが平穏壊す去年今年 ひとゆれがへいおんこわすこぞことし(去年今年・[能登震災])
[34]:不機嫌なガイアの私獏枕 ふきげんながいあのわたしばくまくら(震災(不言題)・獏枕)
[35]:ふり返り未来へ託す去年今年 ふりかえりみらいへたくすこぞことし(去年今年・去年今年)
[36]:振袖は平和の証し成人の日 ふりそではへいわのあかしせいじんのひ(成人式・成人の日)
[37]:嬰児の上に空爆去年今年 みどりごのうえにくうばくこぞことし(去年今年・[ガザ停戦を祈る])
[38]:盛り髪はロックンロール成人祭 もりかみはロックンロールせいじんさい(成人式・成人祭)
[39]:雪しきる生き残れるを悔やむ人 ゆきしきるいきのこれるをくやむ人(震災(不言題)・雪)
|
| 選句一覧 丹仙 - 2024/02/03(Sat) 09:33 No.2445 | |
|
|
寿美子
天の句:[2]いつの日か成人式を誓う能登 被災された方々のご苦労、察して余りあります。 早くその日が来ますように
地の句:[5]1/fの玉響去年今年 素晴らしい俳句にであうと日本語の美しさに引き込まれる 日々の幸せを続けていきたいと思います
人の句:[6]老いの身や部品の修理去年今年 新年、新しい自転車にのりかえました。 老化したわが身も部品交換出来たらね❣
素蘭
天の句:[16]塹壕に見上ぐる星の去年今年 いつまで続く哺乳類霊長目ヒト科ヒト属の愚行、、、
地の句:[13]金柑を甘煮にして送りたし 連句でいうところの「平句ながら人情自他半の秀句」ですね。
人の句:[1]一斉に鳴る元旦の電子機器 台北でもNHKの防災アプリいれてる人のスマホは鳴りっぱなしでした。
明子
天の句:[16]塹壕に見上ぐる星の去年今年 各地の争いが何一つ解決しないまま時が流れていきます。
地の句:[19]成人式戦を知らぬ子等群るる 何時までも戦争を知らぬ子供たちでいて欲しいと強く思います。
人の句:[34]不機嫌なガイアの私獏枕 何とかこれ以上ガイアが不機嫌にになりませんよう・・・
春愁
天の句:[11]傾きしまま避難所の注連飾 痛ましい
地の句:[8]篝火の闇に火零し去年今年 神々しい景
人の句:[14]御慶述べそのまま被災地の話 話題はどうしても
しゐ
天の句:[34]不機嫌なガイアの私獏枕 ヒトの世界を超越した場所から「私」を眺めているような感覚になり、不思議な魅力を感じます。
地の句:[26]地の基震へる屋根に重き雪 天と地の間に生きるものの無力さを痛感します。
人の句:[8]篝火の闇に火零し去年今年 目を閉じてもまだ、闇にこぼれる火が鮮やかに。
翔河川
天の句:[39]雪しきる生き残れるを悔やむ人 家族をなくして
地の句:[26]地の基震へる屋根に重き雪 傾く屋根に
人の句:[11]傾きしまま避難所の注連飾 それどころではなく
白馬
天の句:[12]元日の助け呼ぶ声消えた声 元日の--。本当に気の毒です。
地の句:[6]老いの身や部品の修理去年今年 骨・筋肉・内臓諸々。
人の句:[38]盛り髪はロックンロール成人祭 若さ発露!
秋童子
天の句:[39]雪しきる生き残れるを悔やむ人 今回の能登半島地震では、自宅が倒壊して下敷きとなった家族を、助けたくても助けられなかった人のなんと多いことか。辛い現実です。
地の句:[15]去年今年この世の残り時間かな この感覚、とてもよくわかるようになってきました。
人の句:[37]嬰児の上に空爆去年今年 狂気の沙汰です。無力感に囚われる日々ですが、それでも「NO」と抗議の声を上げ続けて行きたいと思います。
実生
天の句:[4]うつくしき言の葉たづね去年今年 清廉、いつも探しているつもりだけど見つからない。
地の句:[21]成人式8日と言われ大慌て 昔は15日、あれ8日なの。カレンダー大きく書いてよ。
人の句:[10]重ねくる辛きニュースや耳寒し 耳寒し、耳暖かしを待ってます。
ヨアヒム
天の句:[29]何を得て何を捨てたか去年今年 断捨離に踏み切れない身にとって、決断を迫られる句!。
地の句:[32]ひとといてひとりがいいと去年今年 中島みゆきの名曲「友情」を彷彿とさける。
人の句:
風子
天の句:[5]1/fの玉響去年今年 エフぶんのいちの玉響心地よい音楽を聴いていたのでしょうか。それにしても1/fを持ち込んだ事に驚きと拍手を送りたい。
地の句:[24]大寒や捜索の手に休みなし 被災者の数は日に日に増えて五十人程度が三百人近くに膨らんでいる。極寒の被災地に想いを馳せる。
人の句:[38]盛り髪はロックンロール成人祭 50年代の(フィフティーズ)を思い出す一句。
丹仙
天の句:[16]塹壕に見上ぐる星の去年今年 ウクライナとロシア、あるいはイスラエルとハマスとの終わりの見えない塹壕戦の現場にいる兵士達を思いやった句として共感しました。 私は、カンドー神父のエッセイ集「世界のうらおもてー泉のほとり」にあるドイツ兵とフランス兵の交流のことを思い出しました。長い塹壕戦で飲み水にも困っていた兵士達が、最前線に芳醇な地下水脈を発見し、現場の判断で一時的な休戦を実現して、その「命の泉」を共有したというエピソードです。軍法会議にかけられるかも知れぬ危険な行為であったとはいえ、戦争を煽るイデオローグよりも、このような前線にいた兵士達の交流こそが、平和の実現に貢献するという、カンドー神父の実体験に基づく物語りでした。
地の句:[5]1/fの玉響去年今年 いろいろな読み方が出来るでしょうが、私は、去年今年の感慨に耽りつつ聴く除夜の鐘の音を形容したものと解釈しました。鐘の音には、どこか心の安らぎを与える響きがありますが、それを「1/fの玉響」と表現するところに新しさを感じます。。
人の句:[15]去年今年この世の残り時間かな 一休さんの正月の句を想起しましたが、この句の方が共感できますね。
|
|