桃李談話室
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桃李10月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2022/10/14(Fri) 10:01 No.2316   HomePage
題詠または当季雑詠

兼題T 秋の雨
兼題U 鳥渡る
兼題V 無花果

10月15日(土)投句開始
10月22日(土)投句締切 翌日選句開始
10月29日(土)選句締切 
10月30日(日)披講   

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選句を御願いします 丹仙 - 2022/10/23(Sun) 11:58 No.2317   HomePage

投句一覧

投句者:鈴居、実生、寿美子、しゐ、白馬、翔河川、素蘭、秋童子、英治、春愁、明子、風子、丹仙

[1]:秋雨のあまあしロコモ症候群
あきさめのあまあしろこもしょうこうぐん(秋の雨・秋雨)

[2]:秋の雨100均で買う傘の下
あきのあめ100きんでかうかさのした(秋の雨・)

[3]:秋の雨犬は散歩を待ちきれず
あきのあめいぬはさんぽをまちきれず(秋の雨・)

[4]:秋の雨鬱病む友の声細く
あきのあめうつやむとものこえほそく(秋の雨・秋の雨)

[5]:秋の雨地底に浸みるレクイエム
あきのあめちていにしみるレクイエム(秋の雨・)

[6]:無花果熟るチグリス川の風揺れて 
いちじくうるチグリス川のかぜゆれて (無花果・無花果熟る)

[7]:無花果のちぎれば白い血をながす
いちじくのちぎればしろいちをながす(無花果・無花果)

[8]:無花果の秘め持つ花を独り喰む
いちじくのひめもつはなをひとりはむ(無花果・無花果)

[9]:無花果の太き枯れ枝剪り難し
いちじくのふときかれえだきりがたし(無花果・)

[10]:無花果や複利成さざる貯金箱
いちじくやふくりなさざるちょきんばこ(無花果・無花果)

[11]:無花果をもいで逃げた児空きつ腹
いちじくをもいでにげたこすきっぱら(無花果・無花果)

[12]:浮舟の里曲のあたり鳥渡る
うきふねのさとわのあたりとりわたる(鳥渡る・鳥渡る)

[13]:薄毛布昼寝の外は秋の雨
うすもうふひるねのそとはあきのあめ(秋の雨・)

[14]:逆算の余生に拍車秋黴雨
ぎゃくさんのよせいにはくしゃあきついり(秋の雨・秋黴雨)

[15]:小鳥来るいつもの路地の紙芝居
ことりくるいつものろじのかみしばい(鳥渡る・小鳥来る)

[16]:生体弁うまく働く秋の雨
せいたいべんうまくはたらくあきのあめ(秋の雨・)

[17]:銭湯の煙ぼかして秋の雨
せんとうのけむりぼかしてあきのあめ(秋の雨・)

[18]:袖で拭く車窓の曇り秋の雨
そででふくしゃそうのくもりあきのあめ(秋の雨・秋の雨)

[19]:多度山の頂光りて鳥渡る
たどさんのいただきひかりてとりわたる(鳥渡る・)

[20]:ついついと長湯になりて鳥渡る
ついついとながゆになりてとりわたる(鳥渡る・夜長[思い巡らし])

[21]:手作りの無花果ジャムのまつたりと
てづくりのいちじくじゃむのまったりと(無花果・無花果)

[22]:天ぷらにナスと無花果味愛し
てんぷらにナスといちじくあじいとし(無花果・[界の呑み屋にて])

[23]:友の店無花果ジェラート食す裕
とものみせいちじくじぇらーとしょくすゆう(無花果・)

[24]:鳥と分け合ふ採りきれぬ無花果は
とりとわけあうとりきれぬいちじくは(無花果・無花果)

[25]:鳥渡る気配に仰ぐ今朝の空
とりわたるけはいにあおぐけさのそら(鳥渡る・鳥渡る)

[26]:鳥渡る今宵のねぐらは何処ならん
とりわたるこよいのねぐらはどこならん(鳥渡る・)

[27]:鳥渡る汝を失ひて十六年
とりわたるなをうしないてじゅうろくねん(鳥渡る・)

[28]:鳥渡るまた帰り来る日のために
とりわたるまたかえりくるひのために()

[29]:鳥渡る歴史の裁きなど待たぬ
とりわたるれきしのさばきなどまたぬ(鳥渡る・鳥渡る)

[30]:二の腕の延びて無花果もがれをり
にのうでののびていちじくもがれをり(無花果・)

[31]:半券は胸のポケット秋時雨
はんけんはむねのぽけっとあきしぐれ(秋の雨・秋時雨)

[32]:ひと仕事終えてしみじみ秋の雨
ひとしごとおえてしみじみあきのあめ(秋の雨・秋の雨)

[33]:緋袴の巫女の小走り秋の雨
ひばかまのみこのこばしりあきのあめ(秋の雨・秋の雨)

[34]:満天の星空南下渡り鳥
まんてんのほしぞらなんかわたりどり(鳥渡る・鳥渡る)

[35]:娘の訃報告げる葉書に秋の雨
むすめのふほうつげるはがきにあきのあめ(秋の雨・[親より先に])

[36]:夕映えの国境稜線鳥渡る
ゆうばえのこっきょうりょうせんとりわたる(鳥渡る・鳥渡る)

[37]:夢かなう居場所もとめて鳥渡る
ゆめかなういばしょもとめてとりわたる(鳥渡る・鳥渡る)

[38]:イスラムの乙女の祈り無花果の夢
イスラムのおとめのいのりいちじくのゆめ(無花果・)

[39]:シドッチの祈り忍べば鳥渡る
シドッチのいのりしのべばとりわたる(鳥渡る・[聖体行列])



桃李9月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2022/09/16(Fri) 22:25 No.2312   HomePage
題詠または当季雑詠

兼題T 良夜
兼題U 秋桜
兼題V 国葬

9月16日(金)投句開始
9月23日(金)投句締切 翌日選句開始
9月30日(金)選句締切→10月2日(日)
10月1日(土)披講→10月3日(月)まで延長します

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選句をお願いします 丹仙 - 2022/09/24(Sat) 08:20 No.2313  

投句者:英治、風子、素蘭、明子、白馬、実生、しゐ、素人、鈴居、春愁、翔河川、寿美子、秋童子、丹仙

[1]:秋の国葬無言の王にバグパイプ
あきのこくそうむごんのおうにバグパイプ(国葬・)

[2]:吾子と孫そばに引き寄せ秋桜
あことまごそばにひきよせあきざくら(秋桜・秋桜)

[3]:あそび田の風の饒舌秋ざくら
あそびだのかぜのじょうぜつあきざくら(秋桜・秋ざくら)

[4]:雨あがる熱田の杜の良夜かな
あめあがるあつたのもりのりょうやかな(良夜・良夜)

[5]:うそ寒や国葬にもある真と偽と
うそざむやこくそうにもあるしんとぎと(国葬・うそ寒)

[6]:老いてまたヨット一人の良夜かな
おいてまたヨットひとりのりょうやかな(良夜・)

[7]:王冠を尊ぶ人々邪心無く
おうかんをたっとぶひとびとじゃしんなく(国葬・)

[8]:厭離穢土大きな月の昇りけり
おんりえどおおきなつきののぼりけり(良夜・月)

[9]:休耕を強いられし田に秋桜
きゅうこうをしいられしたにあきざくら(秋桜・秋桜)

[10]:狂ひ花国葬論議かまびすし
くるいばなこくそうろんぎかまびすし(国葬・狂ひ花)

[11]:「国葬」に値上がる花や秋彼岸
こくそうにねあがるはなやあきひがん(国葬・秋彼岸)

[12]:国葬の沙汰ある秋や風曜日
こくそうのさたあるあきやかぜようび(国葬・秋)

[13]:国葬のパイプオルガン天高し
こくそうのパイプおるがんてんたかし(国葬・天高し)

[14]:国葬を思い出せかと曼珠沙華
こくそうをおもいだせかとまんじゅしぁげ(国葬・曼珠沙華)

[15]:宇宙とふ名のある花よ秋桜
こすもすとうなのあるはなよあきざくら(秋桜・秋桜)

[16]:コスモスと嫌いなふりをしてみた日
こすもすときらいなふりをしてみたひ(秋桜・コスモス)

[17]:コスモスのフェアリー舞いし草の原
こすもすのふぇありーまいしくさのはら(秋桜・)

[18]:コスモスや見え隠れする子の頭
こすもすやみえかくれするこのあたま(秋桜・コスモス)

[19]:再会を約した駅の秋桜
さいかいをやくしたえきのあきざくら(秋桜・秋桜)

[20]:手術して得たる七年余の良夜
しゅじゅつしてえたるしちねんよのりょうや(良夜・)

[21]:静寂に座す共白髪良夜かな
せいじゃくにざすともしらがりょうやかな(良夜・良夜)

[22]:そのふゆは空澄み渡り弔わる
そよふゆはそらすみわたりとむなわる(国葬・弔う)

[23]:民かくも慕う国葬天高し
たみかくもしたうこくそうてんたかし(国葬・天高し)

[24]:炭坑節つぶやき仰ぐ良夜かな
たんこうぶしつぶやきあおぐりょうやかな(良夜・)

[25]:外つ国の乙女の琴や秋桜
とつくにのおとめのことやあきざくら(秋桜・)

[26]:ともかくも黙祷だけは後の月
ともかくももくとうだけはのちのつき(国葬・後の月)

[27]:どこまでも道の両側秋桜
どこまでもみちのりょうがわあきざくら(秋桜・秋桜)

[28]:庭石のしらじら丸く良夜かな
にわいしにしらじらまるくりょうやかな(良夜・良夜)

[29]:肌寒く起きし良夜の床枕
はだむくおきしよしやのとこまくら(野分)

[30]:はらからもつつがなくあり良夜かな
はらからもつつがなくありりょうやかな(良夜・良夜)

[31]:春に比べ何故か寂しげ秋桜
はるにくらべなぜかさびしげあきざくら(秋桜・[山口百恵])

[32]:バスけふも市の火葬場へ秋桜
ばすきょうもしのかそうばへあきざくら(秋桜・)

[33]:まあ綺麗空見てよ空良夜かな
まあきれいそらみてよそらりょうよかな(良夜・中秋の名月[2022年])

[34]:まやかしの笑顔の遺影かまど馬
まやかしのえがおのいえいかまどうま(国葬・かまどうま)

[35]:婿殿は料理上手よ月今宵
むこどのはりょうりじょうずよつきこよい(良夜・月今宵)

[36]:無理強いの国葬哀れ秋黴雨
むりじいのこくそうあわれあきついり(国葬・秋黴雨)

[37]:名月や疼きはじむるわが詩心
めいげつやうずきはじむるわがししん(良夜・名月)

[38]:世の中は勝つてなんぼや蚯蚓鳴く
よのなかはかってなんぼやみみずなく(国葬・蚯蚓鳴く)

[39]:良夜とてどっぷりのんびり露天風呂
りょうやとてどっぷりのんびりろてんぶろ(良夜・良夜)

[40]:秋桜を一本捧げ告白す
コスモスをいっぽんささげこくはくす(秋桜・)



選句一覧 丹仙 - 2022/10/03(Mon) 06:05 No.2314   HomePage

寿美子

天の句:[4]雨あがる熱田の杜の良夜かな
今年の名月は見事でした。神さびた熱田神宮の森で仰ぐさぞかし美しかったことと共鳴します

地の句:[18]コスモスや見え隠れする子の頭
秋桜の明るさ、優しさが素敵

人の句:[34]まやかしの笑顔の遺影かまど馬
葬式とは残された人のためにする仕来りとこの頃感じています。
死者はこのような葬儀を望んでいたか?かまど馬がいささか気の毒な
きもしますが

英治

天の句:[27]どこまでも道の両側秋桜
地の句:[4]雨あがる熱田の杜の良夜かな
人の句:[9]休耕を強いられし田に秋桜
素人

天の句:[30]はらからもつつがなくあり良夜かな
今年はお互いに元気で名月を共有できる。あと何度あることか。

地の句:[23]民かくも慕う国葬天高し
エリザベス女王の国葬。感動しました。それに比べて民の半数が反対してる国葬も強行される見通し。

人の句:[9]休耕を強いられし田に秋桜
あるある感に一票。

しゐ

天の句:[18]コスモスや見え隠れする子の頭
その姿、その声の何と愛おしいこと。

地の句:[3]あそび田の風の饒舌秋ざくら
コスモスと風のおしゃべり。今日は風の声がややまさっているもよう。

人の句:[28]庭石のしらじら丸く良夜かな
静かにふけていく今宵。

春愁

天の句:[6]老いてまたヨット一人の良夜かな
海図なき余生もまた良かれ

地の句:[8]厭離穢土大きな月の昇りけり
今年の中秋の名月は、きれいでした

人の句:[21]静寂に座す共白髪良夜かな
子育ても終わり、二人

実生

天の句:[24]炭坑節つぶやき仰ぐ良夜かな
良夜にふさわしい。今年は大きく、くっきりと見えた。

地の句:[19]再会を約した駅の秋桜
ロマンチックな、私の近くにはこのような駅なし。

人の句:[5]うそ寒や国葬にもある真と偽と
国葬にふさわしいか。

鈴居

天の句:[4]雨あがる熱田の杜の良夜かな
静かな夜でしょうか。

地の句:[7]王冠を尊ぶ人々邪心無く
イギリス国民をを見習って、形はどうあれ、国に尽くした人に国民か心のこもった哀悼の尽くせる葬儀にして欲しい。

人の句:[19]再会を約した駅の秋桜
秋桜がひっそりとしていてよいですね。

風子

天の句:[11]「国葬」に値上がる花や秋彼岸
飛んだところにとばっちりですね。コロナで散々国費を使っている上にどこからこの費用は湧いて来るのか不思議です。

地の句:[24]炭坑節つぶやき仰ぐ良夜かな
「月が〜出た出た〜月が出た〜』良い歌ですね。NYに長く生活しましたが炭坑節が流れると体が自然に踊り出したものです。日本人であることを自覚しました。

人の句:[27]どこまでも道の両側秋桜
シンプルに秋桜の有り様を表現して素敵です。

明子

天の句:[9]休耕を強いられし田に秋桜
あの明るい美しさの裏にあるものを考えさせられます。

地の句:[20]手術して得たる七年余の良夜
大切な大切な七年です。

人の句:[30]はらからもつつがなくあり良夜かな
もう言う事はありません。

素蘭

天の句:[40]秋桜を一本捧げ告白す
調和か混沌か、その後の展開が気になる。。。

地の句:[6]老いてまたヨット一人の良夜かな
良夜のクルージングなら最高でしょうね。
さりながら今年の台風、かの赤帆ヨットとヨットマンは…なんくるないさー?

人の句:[38]世の中は勝つてなんぼや蚯蚓鳴く
負けるが勝ちとも、、、

秋童子

天の句:[3]あそび田の風の饒舌秋ざくら
「あそび田」「風の饒舌」という表現、平仮名と漢字の絶妙なバランスに惹かれました。

地の句:[25]外つ国の乙女の琴や秋桜
パンドゥーラを奏でるウクライナの女性でしょうか。日本での暮らしに、少しでも幸あれと願うばかりです。

人の句:[40]秋桜を一本捧げ告白す
コスモスで「告白」ですか!?

翔河川

天の句:[21]静寂に座す共白髪良夜かな
喋らなくても

地の句:[24]炭坑節つぶやき仰ぐ良夜かな
見上げながら

人の句:[30]はらからもつつがなくあり良夜かな
同胞が元気で

丹仙

天の句:[4]雨あがる熱田の杜の良夜かな
語調がが快く、良夜の句にふさわしい。

地の句:[18]コスモスや見え隠れする子の頭
コスモスの佇まいが、見え隠れする子供の様子に重なり詩情を醸し出している。

人の句:[3]あそび田の風の饒舌秋ざくら
風の饒舌という表現に惹かれました。



桃李8月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2022/08/12(Fri) 10:16 No.2310   HomePage
題詠または当季雑詠

兼題T 立秋
兼題U 花火
兼題V 終戦(不言題)
(「終戦」は不言題ですので、季語としての「終戦日」、「終戦忌」などは使わないようにしてください))

8月15日(月)投句開始
8月22日(月)投句締切 翌日選句開始
8月29日(月)選句締切
8月30日(火)披講

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選句をお願いします 丹仙 - 2022/08/23(Tue) 06:11 No.2311   HomePage

投句一覧

投句者:寿美子、素人、しゐ、素蘭、風子、春愁、鈴居、白馬、秋童子、翔河川、英治、明子、丹仙、実生

[1]:秋入日さらばノスタルジジランド
あきいりひさらばのすたるじじらんど(終戦(不言題)・秋入日)

[2]:秋立ちぬ厨の水も冷えぬまま
あきたちぬくりやのみずもひえぬまま(立秋・立秋)

[3]:秋立つやスローライフは忙しい
あきたつやすろーらいふはいそがしい(立秋・秋立つ)

[4]:秋立つやはたりはたりと象の耳
あきたつやはたりはたりとぞうのみみ(立秋・秋立つ)

[5]:秋立てり子はユニクロの試着室
あきたてりこはユニクロのしちゃくしつ(立秋・秋)

[6]:朝雨の木々に光りて秋立ちぬ
あさあめのきぎにひかりてあきたちぬ(立秋・秋立ちぬ)

[7]:悪戯の鼠花火に拳固かな
いたずらのねずみはなびにげんこかな(花火・鼠花火)

[8]:産土の盆を彩る花火かな
うぶすなのぼんをいろどるはなびかな(花火・盆)

[9]:浦上のマリア哭して今朝の秋
うらかみのマリアこくしてけさのあき(終戦(不言題)・今朝の秋)

[10]:大花火無為に大空染めにけり
おおはなびむいにおおぞらそめにけり(花火・)

[11]:終わっても終わっても戦争そぞろ寒
おわってもおわってもせんそうそぞろざむ(終戦(不言題)・そぞろ寒)

[12]:改築の真白き家に秋立ちぬ
かいちくのましろきいえにあきたちぬ(立秋・)

[13]:かなかなや児童に軍歌禁止令
かなかなやじどうにぐんかきんしれい(終戦(不言題)・蜩)

[14]:かにかくに憂き世乱れて秋に入る
かにかくにうきよみだれてあきにいる(立秋・秋に入る)

[15]:草木から何も聞こえぬこの立秋
くさきからなにもきこえぬこのりっしゅう(立秋・)

[16]:雲湧きて鈴鹿の山も立秋
くもわきてすずかのやまもりっしゅう(立秋・立秋)

[17]:来る秋にくり抜かれしは埴輪の眼
くるあきにくりぬかれしははにわのめ(立秋・)

[18]:原爆で幕閉じしてふ葉月かな
げんばくでまくとじしてふはづきかな(終戦(不言題)・)

[19]:コロナ株ねずみ花火の如く這う
ころなかぶねずみはなびのごとくはう(花火・ねずみ花火)

[20]:残暑下終戦を迎え人を想う
ざんしょかしゅうせんをむかえひとをおもう(終戦(不言題)・残暑)

[21]:蝉時雨侵略の過去は我らにも
せみしぐれしんりゃくのかこはわれらにも(終戦(不言題)・蝉時雨)

[22]:蝉と虫混在する日秋立ちぬ
せみとむしこんざいするひあきたちぬ(立秋・)

[23]:せんこ花火争いごとはぽっと落ち
せんこはなびあらそいごとはぽっとおち(花火・)

[24]:父帰るそして我あり葛の花
ちちかえるそしてわれありくずのはな(花火・夏ー)

[25]:手花火に家族の絆確かめる
てはなびにかぞくのきずなたしかめる(花火・手花火)

[26]:手花火に闇壊されて造られて
てはなびにやみこわされてつくられて(花火・花火)

[27]:遠花火怒りは一夜野放しに
とおはなびいかりはいちやのばなしに(花火・)

[28]:七色の花火消えゆく鎮魂歌
なないろのはなびきえゆくレクイエム(花火・)

[29]:何もかも終わったのだと空高し
なにもかもおわったのだとあおいそら(終戦(不言題)・空高し)

[30]:鼠花火ゆくりなき世事つぎつぎと
ねずみはなびゆくりなきせじつぎつぎと (花火・鼠花火)

[31]:軒くぐる秋立つ風や有平棒
のきくぐるあきたつかぜやあるへいぼう(立秋・秋立つ)

[32]:花火見るどの顔も口ふさがれて
はなびみるどのかおもくちふさがれて(花火・)

[33]:人の愚の果て八月の空の黙
ひとのぐのはてはちがつのそらのもだ(終戦(不言題)・八月)

[34]:振り向けば夢のごとあり遠花火
ふりむけばゆめのごとありとおはなび(花火・花火)

[35]:平和たれ鐘の音永久に響けらし
へいわたれかねのねとわにひびけらし(終戦(不言題)・鐘の音)

[36]:鉾船の舳先に残る花火屑
ほこぶねのへさきにのこるはなびくず(花火・花火)

[37]:魅せらるる三年ぶりの揚花火
みせらるるさんねんぶりのあげはなび(花火・夏)

[38]:黙禱の耳を聾する秋の蝉
もくとうのみみをろうするあきのせみ(終戦(不言題)・秋の蝉)

[39]:立秋に洪水の河鮎逃げろ
りっしゅうにこうずいのかわあゆにげろ(立秋・)

[40]:立秋の季感はずれてゆくばかり
りっしゅうのきかんはずれてゆくばかり(立秋・立秋)

[41]:立秋やまたもいくさを思ふ日々
りっしゅうやまたもいくさをおもうひび(立秋・)

[42]:ラヂオから「茶色の小瓶」浮いてこい
ラヂオから「ちゃいろのこびん」ういてこい(終戦(不言題)・浮いてこい)



桃李句会入会希望 投稿者:恂{ 惠 megumi tsukamoto 投稿日:2022/08/05(Fri) 07:50 No.2308  
句会桃李の会に入会したいのですがデジタル難民の一人で
入会方法がわかりません。スマホは使っておりません。パスワードとは、桃李の会専用のものを考えればよろしいのでしょうか?
御面倒をおかけしますが宜しくご指導ください。
塚本 惠 拝



Re: 桃李句会入会希望 丹仙 - 2022/08/12(Fri) 10:09 No.2309   HomePage

入会するためには私宛に電子メール(cosmopolitan008@gmail.com)で、ご希望の俳号とパスワードをご連絡ください。俳号が他の方と重複していなければ、その俳号とパスワードで投稿できます。



桃李7月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2022/07/15(Fri) 08:50 No.2306   HomePage
題詠または当季雑詠

兼題T 日傘
兼題U 青林檎
兼題V 祇園会

7月15日(金)投句開始
7月22日(金)投句締切 翌日選句開始
7月29日(金)選句締切
7月30日(土)披講

投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか
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選句をお願いします 丹仙 - 2022/07/23(Sat) 08:03 No.2307   HomePage

投句一覧
投句者:春愁、素蘭、鈴居、しゐ、実生、秋童子、翔河川、素人、英治、明子、寿美子、丹仙、風子

[1]:青リンゴ怒りは一夜野放しに
あおりんごいかりはいちやのばなしに(青林檎・)

[2]:青林檎えらばれかよふ麻布かな
あおりんごえらばれかようあざぶかな(青林檎・)

[3]:青林檎囓りてLGBTと言ふ
あおりんごかじりてLGBTといふ(青林檎・)

[4]:青林檎全て実れよ摘果せず
あおりんごすべてみのれよてきかせず(青林檎・[摘果の季節])

[5]:青りんご津軽ことばの語尾やさし
あおりんごつがることばのごびやさし(青林檎・)

[6]:青りんご独りよがりな主義主張
あおりんごひとりよがりなしゅぎしゅちょう(青林檎・青りんご)

[7]:青林檎わが青春の遥かなる
あおりんごわがせいしゅんのはるかなる(青林檎・青林檎)

[8]:アルプスの風のにほひの青林檎
あるぷすのかぜのにおいのあおりんご(青林檎・青林檎)

[9]:井の中に覇者やあるべき青林檎
いのなかにはしゃやあるべきあおりんご(青林檎・青林檎)

[10]:鎌倉殿小町通りに日傘増え
かまくらどのこまちどおりにひがさふえ(日傘・[鎌倉殿])

[11]:君の手の白き日傘のたゆたゆし
きみのてのしろきひがさのたゆたゆし(日傘・日傘)

[12]:祇園会に口ふさがれて集ひをり
ぎおんえにくちふさがれてつどいをり(祇園会・)

[13]:祇園会のコロナ封じの山車の熱
ぎおんえのころなふうじのだしのねつ(祇園会・祇園会)

[14]:祇園会の友より届く生中経
ぎおんえのとよりらとどくなまちゅうけい(祇園会・祇園会)

[15]:祇園会は老いても祖母の手の力
ぎおんえはおいてもそぼのてのちから(祇園会・[幼いころの祇園会])

[16]:祇園会やノア洪水を乗越えて
ぎおんえやノアこうずいをのりこえて(祇園会・)

[17]:祇園祭注連きる稚児の潔し
ぎおんまつりしめきるちごのいさぎよし(祇園会・祇園祭)

[18]:祇園会のあの鉦の音よ掛け声よ
ぎおんゑのあのかねのねよかけごえよ(祇園会・祇園会)

[19]:靴入れは恋の私書箱青りんご
くついれはこいのししょばこあおりんご(青林檎・青りんご)

[20]:黒日傘ロンドン橋はまだ落ちぬ
くろひがさロンドンばしはまだおちぬ(日傘・)

[21]:さりげなく若冲の手も屏風祭
さりげなくじゃくちゅうのてもびょうぶまつり(祇園会・屏風祭)

[22]:白日傘化けて出るならモネの庭
しろひがさばけてでるならもねのにわ(日傘・白日傘)

[23]:自転車を並べて帰る青林檎
じてんしゃをならべてかえるあおりんご(青林檎・青林檎)

[24]:自販機のガタンと言って青リンゴ
じはんきのがたんといってあおりんご(青林檎・青林檎)

[25]:すれ違う男日傘の増えしこと
すれちがうおとこひがさのふえしこと(日傘・日傘)

[26]:トルストイのロシアよかえれと祈る夏
とるすといのろしあよかえれといのるなつ(夏)

[27]:難解なほど齧りたい青林檎
なんかいなほどかじりたいあおりんご(青林檎・青林檎)

[28]:橋渡りかけて佇み白日傘
はしわたりかけてたたずみしろひがさ(日傘・日傘)

[29]:日傘来る母によく似た白日傘
ひがさくるははによくにたしろひがさ(日傘・日傘)

[30]:日傘さす貴婦人の眼にある憂ひ
ひがささすきふじんのめにあるうれい(日傘・日傘)

[31]:日傘行くガラスと鉄のダイバーシティー
ひがさゆくがらすとてつのだいばーしてぃー(日傘・)

[32]:日向道歩きたくなる日傘かな
ひなたみちあるきたくなるひがさかな(日傘・日傘)

[33]:ほんのいま着いたばかりよ白日傘 
ほんのいまついたばかりよしろひがさ(日傘・白日傘)

[34]:負くまじき山鉾立てむ祇園かな
まくまじきやまぼこたてんぎおんかな(祇園会・山鉾)

[35]:街歩き祇園太鼓のリズム乗る
まちあるきぎおんだいこのりずむのる(祇園会・祇園太鼓)

[36]:待ち合わせ黒のドレスと黒日傘
まちあわせくろのどれすとくろひがさ(日傘・日傘)

[37]:無縁仏眠るお堂に青林檎
むえんぶつねむるおどうにあおりんご(青林檎・青林檎)

[38]:山かげに日傘かくるるまで泣く子
やまかげにひがさかくるるまでなくこ(日傘・)

[39]:宵山や末のいもうと腹違ひ
よいやまやすえのいもうとはらちがい(祇園会・宵山)


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